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黄色は車道、は山道を示す


●2017年12月31日


大沼のほとりにある「青木旅館」で前夜泊。今回も細君同伴なので無理はしない。

前橋駅からバス輪行を行い、労せずに標高1300mまで。




旅館のすぐ近くから一面ガスで覆われたカルデラ湖の大沼を眺める。

やや強い風が吹いていて、砂漠のように雪の粒が氷上を滑っている。

ワカサギ釣りで有名な大沼も、今年はまだ十分に氷が張っていないため立入禁止。
その影響で旅館のほうもキャンセルが相次いだようで、我々以外の宿泊客はたった1組だけであった。





●2018年1月1日


翌朝。ガスが全て晴れ、赤城山が堂々と姿をあらわした。これなら展望も期待できそうだ。




沼の北側を時計回りに歩く。自分は自転車を押して歩いたが、結構暑くて汗が出た。

20分余り歩いて登山口に着く。




問題発生。取り外し式のペダルが外れない。

そういえば長い間、ペダルを外すことがなかったので錆びついてしまったようだ。
普段は出発前に必ず油を差して外しやすくするのだが、それすら忘れていた。

工具すら何一つ持参してきておらず、試しにアイゼンで接合金具を叩いてみるが、固すぎてびくともしない。
それでも他に方法がないので、やたらめったら叩く。
何とか外れたが、気がつけば押さえていた左手のあちこちから出血。




最初からアイゼンを装着して登りはじめる。

なかなかの急登。途中で展望のある場所に出て、遠くに富士山も見ることができた。日差しが強くて、汗が吹き出る。




登りはじめて2時間弱で赤城山の最高峰である黒檜山(くろびさん)へ。
いつものように、頂上はガスの中。毎度毎度のことに呆れ果てる。

「絶景スポット2分」と書いてあるので一応行ってみたが、風が強くて寒いだけで全く晴れそうにない。
寒さに堪え切れず、すぐに戻ってきた。

もとの山頂で少し休憩してから、再び歩き始める。




歩きだして二、三十分後、駒ヶ岳付近まできて一時的に晴れるが、今さら遅く、下の町を見下ろすだけの眺めしかなかった。




駒ヶ岳山頂へ到着。




あとは下るだけ。

登山口から4時間半後の13時25分、予定をかなりオーバーして下山したところでアイゼンを外す。
正月登山なのでもっと人が多いと予想していたが圧倒的に少なく、静かな雪山ハイキングだった。

この後、大沼湖畔の「風の庵」という蕎麦屋で遅めの昼食。十割蕎麦を食べる。
細君は天ぷら蕎麦を平らげ、身に沁みると言って満足そうだった。
自分は本当はドンブリなどの米類が食べかったので、蕎麦を食べてもあまり元気がでなかった。

店を出ると天気は再び荒れ模様で、沼の姿が見えなくなるほど軽く吹雪いていた。
地蔵岳にも登る予定だったが、天気も悪いし時間も遅いので、もうやめにした。

降雪の中、旅館まで交通量の多い道を自転車を押して帰ったが、非常に寒くて疲れた。

二日目の青木旅館では豪華な夕食が食べきれないほど出てきて、元気を取り戻した。


●2018年1月2日


細君はバスで、自分は自転車で大沼から前橋駅まで向かう。





気温は-10度と低く、道路も凍っていたため、スパイクタイヤが威力を発揮した。
26kmを走り、自分の方が先に駅に着いて輪行を済ます。

外は寒いので、目の前にある「エキータ前橋」という大型の商業施設に入ってみたのだが、結構衝撃的だった。

地下に開店したばかりのパチンコ屋があって客の出入りがちらほら見られたが、それ以外の階はテナントは全て閉鎖されていて全くの無人で、トイレだけが利用できるような状態だった。トイレは清掃が行き届き(誰も使っていないからか)、かなり綺麗だった。暖房が効きすぎていて暑かったので、トイレを利用してすぐに出た。そのパチンコ屋も3月にはつぶれたそうだ…。

あと余談だが、凍った沼の上を自転車で走行できたら、より楽しめただろうな。(やったことある人いるのだろうか?)

おわり

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