■荒島岳 MTB          ■自転車旅行記へ

●2007年7月7日

3時間余りの輪行の末、10:30に勝原(かどはら)駅に到着する。ほどなくして登山口のカドハラスキー場に到着する。百名山の登山口だというのに、ゲレンデを含めて見渡す限り誰もいない。ついこの間に登った伊吹山とは全然違う。

ゲレンデに延びているコンクリート舗装された斜面を押して上がる。舗装されているから楽なのかと思いきや、かなりの急勾配を直登する上、まったく日影がなく直射日光が降り注ぐ中なので、しょっぱなからいきなりバテ気味になった。ようやくコンクリート斜面が終わったが、今度は背丈程もある笹藪の中に入っていく。自転車を担ぎながらのヤブコギはかなり疲れる。ジグザグの登り坂であるが、ここでも頭上を遮るものが何もなく、太陽の照りつける酷暑の中ではかなり厳しい。



勝原スキー場ゲレンデ

 

11:30、やっとの思いで標高700mのリフト終点に辿り着き、ここで休憩を取る。動悸が激しく、なかなか治まらなかった。



リフト終点

 

ゲレンデを抜けてからは普通の登山道に変わり、木々に囲まれて涼しい中、順調に進んで行く。やがて勾配が急になり、押しから担ぎメインとなる。

標高950m付近にベンチのある広場があって休憩できる場所がある。今日は天気が優れないためか人がめっきり少ない。広場からは白山が見渡せるらしいが、空はいつしかどんよりした曇り空に戻っていて、全く何も見えず。

その後、下山中の数名の人と遭遇。ある中高年のグループからは、「頂上まで自転車を持っていくのはとても無理。誰も盗んだりはしないから、シャクナゲ平に自転車を置いていき、山頂からまた戻ってくればいい。」とアドバイスをされた。分かりましたと潔い返事をしたが、そのつもりは毛頭なし。

13:00、予定時刻よりも早く、シャクナゲ平の分岐に到着。ここは標高1204mの独標ピークになっているが、山頂の方を向いてもガスに閉ざされ何も見えなかった。



シャクナゲ平

 

標高差1000m弱を登ってきたので、この時点で十分なほどの疲労がたまっているが、ここから先は更に険しくなり、鎖場やハシゴが続く『もちがかべ』と呼ばれる急登にとりかかる。まさに、目の前に壁のように立ちはだかる道の連続に心臓が破裂しそうな思いをする。



心臓破りのもちが壁

 

標高1400m近くで、傾斜が緩やかになってくると周囲をガスが取り囲むようになる。すぐ目の前にあるはずの山頂さえ全く見えない。シャクナゲ平から山頂までは下山中の1人とすれ違っただけであった。



標高1400m付近でガス

 

14:00、予想通り山頂には誰もいなかった。標柱、三角点、小さなケルンがあるのみで、周囲は全て濃霧の白。誰もおらず視界の全くない山頂ほど侘びしいものはない。


荒島岳の山頂は誰もいなかった

 

食欲もあまりないが、オニギリ2個の簡単な昼食を済ませ、下山開始。

佐開コースの分岐までは、往路と同じ道を辿る。特に危険と感じることはなく、登りよりも圧倒的に楽に通過できた。問題は佐開コース。あまり使われていないようで叢に閉ざされた箇所が多く、自転車を担いでのヤブコギなので骨が折れる。林道に近くなってくるにつれ、次第に乗車できるようになってきた。




ヤブの多い佐開コース

 

15:30、ようやく標高850mまで下ったところで林道に出てほっとする。ここからは全て乗車して下っていけそうだ。林道に自転車を倒して休憩していると、襟元に掛けていたサングラスがなくなっていることに気付いた。自転車をそのままに、あわてて来た道を辿りながら探したが、10分程歩いても見つからず、あきらめて引き返すことにした。1万円もするサングラスが無くなったので、かなりテンションが下がった。

荒れ気味の林道にようやく出たが…

 
鬼谷林道は少々荒れていてカーブが多く、あまりスピードは出せないが全て乗車して行ける。標高600mまで下っていけば、ダートから荒れた舗装路になる。何度か分岐があるが、下っていく方向を選んでいけば、やがて佐開の集落に出る。

17:00、無人駅のJR下唯野駅に到着。福井方面の時刻表を見ると、次の列車まであと2時間待たなければならない。一本前の列車も2時間前に出ていて、何と一日に5本しかない。少し歩いた所に小さな商店を見つけて、カップヌードルやアイスやパン等を買い出し、駅舎に戻って食事した。さらに余った時間は、電車の中で読むつもりで持ってきた本を読んで時間を潰した。

19:00、乗客5人程を乗せた1車両のディーゼル車に乗り込む。22:00京都着。予想に反して、なかなか登り応えのある山だった。

終わり

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