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注:臼杵ヶ岳の
標高は
697mの誤りです。

黄色は林道(車道)、は山道を示す


●2016年11月5日


※登山口までのアプローチ
 JR 京都(8:07)~貴生川(9:06)、甲賀市コミュニティバス 貴生川(9:25)~田村神社(9:57)

半年ぶりの自転車登山、しかも3年振りの鈴鹿に行ってきた。

登山口は国道1号線鈴鹿峠の北側にある安楽越。東海自然歩道にもなっている車道峠であり、交通量はほとんどない。
10時、安楽越の峠に着くと、車が2台停めてあった。やがて三重側からロードバイクの集団がやってくる。

休憩しているロードバイクの集団を尻目に、MTBを担いで登山口の階段を駆け上がる。



安楽越


人があまり入らない山域だが、意外にも整備の行き届いた道が続く。

かもしか高原と呼ばれる広場で写真を撮っていると、これ以上メモリーがありませんとメッセージが出てきた。SDカードを抜いたままにしていたことに気づくが、すでに遅し。これまでに撮った写真の中から選別して削除して容量の空きを作ったが、デジカメの内蔵メモリだけでは全部で10枚も撮れないのでかなり節約しなければならない。なるべくビューポイントがないようにと願いながら進んだが、よく考えれば本末転倒だ。



かもしか高原


臼杵ヶ岳の山頂付近の尾根から時々展望が現れて三重側の街が見下ろせる。

12時、臼杵ヶ岳に到着。山頂では、年配女性2人組が休憩していた。三重側からやってきたらしい。



臼杵ヶ岳(697)


快晴の天気にも恵まれ、山頂から目前の仙ヶ岳、野登山を眺める。記録を見ると自分はちょうど5年前の同日に登っており、当時のことを思い返そうとしてみるも天気が悪かった以外は全く思い出せなかった。

山頂には「展望岩、徒歩3分、行くべし」と書いた木の立て札があり、2人組は展望岩の方へ行った。自分は写真の残り枚数を気にして行かなかった。



臼杵ヶ岳から眺める仙ヶ岳(961)と野登山(852)


臼杵ヶ岳から先を進む。ここから先は、さきほどの2人組以外には誰にも会うことはなかった。相変わらず登山道はしっかりと続いているものの、獣の気配が多く、イノシシやタヌキの糞、土を掘り返した跡やヌタ場などが現れて、ようやく鈴鹿らしい雰囲気に包まれる。



ヌタ場


13時、県境尾根とベンケイとの分岐点にあたる舟石に到着。名の通りの大岩があり、展望が開けている。

11月とはいえ気温も20度近くまで上がり、岩の上は陽が刺してとても居心地がよかったので、20分ほど休憩した。もう少し長居をしてもよかった。



舟石(760)にて


主稜線を滋賀県側へ折れて、三角点のあるベンケイに向かう。

山と高原地図では破線であるがしっかり道はついていて、舟石から30分ほどで到着した。



三等三角点 ベンケイ(762)


これといって何もないが、落ち着く山頂である。

山頂を離れ、さらに西へ、黒滝に向かって下山を始める。途中の鞍部から先は藪がひどく、倒れかけの金網フェンスとイバラの多い藪との間に挟まれた難渋な道に変貌する。獣よけのフェンスなのだろうが、とにかく自転車のハンドルが引っ掛かったりして通過しにくい。このフェンスはほぼ、下山する所まで続く。





鞍部を登り返したあとの下りで道が不明瞭になり、藪の中で迷ってしまう。藪自体は背丈がそれほど高くないが、その足元は倒木だらけである。倒木の上を綱渡りのように渡ったり、藪の中を突っ切ったり、区間は短いが壮絶な薮コギを強いられる。





ここを越えると、あとは下るにつれて道は明瞭になり、15時、惣王神社に下りてきて下山完了。

ここから国道1号線沿いにJR三雲駅まで約1時間半走り、半年振りの自転車登山を締めくくった。

おわり

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