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●2007年6月16日

300名山の愛宕山を自転車で登ったので、次は200名山の武奈ヶ岳へ登ろうと計画。

朝6時半に自宅を出発したが湖西線はこの時間帯は本数が少なく、電車が来るまで30分以上待った。8時15分に比良駅に到着し、自転車を組み立てて8時半に駅を出発。樹下神社の脇から入る道を通って行くとすぐに路面が荒れたダートになり、自転車を押しながら進んだ。地図にも示されているし登山口まで一直線と距離も短いのでこの道を選んだが、思った以上に急なダートの道であったのが二つ目の誤算だった。もし県道の方を選択していれば、かなり時間短縮できたはずだ。イン谷口には行方不明者のポスターと共に登山届の投函箱が設置されており、万一に備えここで登山届を記入して先を進む。

イン谷口の登山届投函箱

遭難の多い山域のようだ

 
最初は勾配が緩やかだが、無理しないで自転車を押して進む。路面が荒れているため乗ったところですぐに降りなければならず、時間短縮よりも乗り降りする体力の消耗の方が大きい。

やがて正面谷は険しくなり、頻繁に担がなければならなくなる。標高680mまで来れば、一面が落石で覆われた「青ガレ」と呼ばれる険しいガレ場に到達する。片手は自転車を担いでいるため、残った片手と両足を使い、何とか通過した。

その後は、金糞峠まで険しい急登が続く。金糞峠では他の登山者と一緒に休憩してオニギリを1個食った。蝿が多かった。何度か来ている人の話によれば、増水の影響で何度も谷を横切らなくてはならず、以前より通りづらくなったと言っていた。

金糞峠を過ぎて標高差30mほど下れば沢に出る。足元に流れる川を何度も横切るが、流れが大きい所は頑丈な丸木橋が架かっており安全だ。標識と赤テープを目印に中峠方面の道を進む。ここから再び自転車を担ぎながらの岩場の上りが延々と続く。ところどころ岩石に赤ペンキで矢印が書かれているので道を見失うことはない。途中で落ち着けるような場所はなく、息を切らしながら中峠に辿り着いた。中峠で休憩していると蝿がどんどんたかり始めた。最初は鬱陶しかったが次第に慣れてきて、振り払うのも面倒臭くなってきた。

青ガレ
(写真ではわからないがかなりの急勾配)

金糞峠で休憩

 
ここから山頂を目指すルートは二つある。ワサビ峠経由の道は、一度標高差100mほど下らなければならないが、最後に見通しの良い緩やかな稜線(西南稜)を自転車に乗りながら辿ることができるかもしれない。コヤマノ岳経由の道は、標高をあまり失うこともなく、距離もコースタイムも比較的短いためこちらの方が楽である。少し迷ったがワサビ峠経由で進むことに決めた。下りはジグザグした不明瞭な道で、自転車を担ぎながら下るので危険だ。何度かペダルに脛を強打した。谷周辺は足元がぬかるんでいて歩きにくい。靴は泥だらけになり、内部に水が浸透してくる。その先の上りは当然、担ぎ率も上がり重力にも逆らって進むため苦しい。ワサビ峠は三叉路になっており、坊村から続く、尾根と稜線を辿る道に合流する。峠は木々に囲まれており、この時点ではまだ見通しはほとんどきかない。


ワサビ峠の分岐

 
ワサビ峠から山頂に向けて歩くにつれ、周囲の木々はどんどん低くなり、やがて広々とした展望が開けてくる。前方には山頂まで続く稜線の道が見渡せ、振り返れば琵琶湖とその対岸の山々まではっきりと見える。低いクマザサで覆われた緑の山肌が澄んだ青空によく映えている。久しぶりの大展望を眺めながら、ついに山頂到達。多くの登山者と共に休憩し、昼食(オニギリ2個+水)を取った。因みに西南稜の乗車率はほぼ半分位。それでも充分楽しめる。

西南陵を行く 武奈ヶ岳山頂

  広々とした山頂

山頂を30分ほど休憩した後、北稜を下り始めた。下りは自転車を担ぎながらゆっくり歩を進めていったが、地盤が緩んでいて足元が滑りやすくなっており、自転車を担いだまま転倒してしまった。その際、自転車が後頭部に強くぶつかって激痛のあまりしばらく立てなかった。起き上がって後頭部を触ってみると、巨大なタンコブができていたものの出血はないようなので安心した。細川越まで、乗車できる区間は僅かである。



細川越

 
下山でこのコースを使う人は少ないようで、細川越を過ぎてからは全く人を見かけなくなった。広谷までは一部の区間でやや平坦な道が続いている。しかし地盤がぬかるんでおり、道に沿って敷かれた丸太の上を自転車を担いで歩かなければならない。試しに丸太を踏み外して歩いてみたところ、たちまち泥の中に靴が沈んでしまった。広谷には人気の無い小屋があるのみで、そこから先の分岐は険しい岩場の下りが多い。

下の方から轟々と流れる水の音が響いてくる。水の音は次第に大きくなり、やがて滝が流れ落ちる川のほとりに出た。金足文字で「八徳」と彫られた大岩がある。どうやら名瀑百選に数えられる「八淵の滝」のようだが、川の向こうに渡るための橋が増水によって流されてしまっている。川は深くて流れがかなり急で、自転車を担いで渡れそうな所は全く見当らない。ところどころ水面から石の頭が出ているが、その上を自転車をかつぎながら飛び乗ったら滑って流されてしまいそうだ。自転車を川に預けておいたとしても、間違いなく流されていってしまうだろう。ここに来てかなり行き詰まった感じになってしまったが、時刻は既に4時を過ぎていて引き返すわけにもいかない。20分ほど試行錯誤した末に、川の中に立てた自転車を支点にしながら石から石へと飛び移り、ようやく向こう側に渡ることができた。青ガレ以上の難関であった。

細川越~広谷

川に向かってガケのような道を下る

  八淵の滝
滝を過ぎてからもしばらく登山道は続くが、担ぎはほとんどなくなり、やがて乗車もできるようになって登山道出口のガリバー村に到着した。ここまでの所要時間は、上りはほぼコースタイム通りで、下りはそれ以上にかかってしまった。高島駅の近くで下りは一度も開けていないペットボトルを取り出してみると、僅か1200mほどの標高差でもぐにゃりとひしゃげていた。結局、水は1リットルほど余った。猛暑でない限り、1日1.5~2リットルが適量のようだ。

●所要時間(JR比良駅~青少年旅行村):8時30分~18時00分

●装備:雨具上、輪行袋、山と高原地図45、水2.5l、オニギリ3個、虫よけスプレー、日焼け止めクリーム

終わり

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