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黄色は林道(車道)、は山道を示す


●2016年5月1日


10時36分、加茂駅から奈良交通バスに乗り、11時20分終点の和束町小杉バス停で下車。料金770円支払ったが、運転手に呼び止められ手回り料金200円追加徴収される。MTBを組み立て、バス停のまん前にある大智寺(上地図の卍)へ至る坂道を登って行く。何とか乗車したまま行けるが、結構な急坂だ。坂を登り切った所が寺であるが、その入口に墓地があり、墓地の手前から細い脇道が延びていて谷沿いへとつながっている。





谷沿いのやや荒れた道をしばらく行くと堰が現れて、その手前で道は行き止まりになる。その先にも谷に沿って踏み跡らしきもの(獣道かもしれない)が延びているように見えたが、ここで沢を渡って尾根にとりつくことにする。ここで渡っておかないと、おそらくこの先は徒渉できるポイントがないだろう。





倒木をまたいで沢を渡り、尾根への取付きを探すが、見上げる急斜面は一面桧林になっていてかすかな踏み跡すら無い模様。右往左往するが良い取付きが見つからず、仕方なく道なき急斜面をMTBを担いで這い上がっていった。





手掛かりの枝や幹は枯れていて掴むと簡単に折れてしまう。足掛かりも少ないのでMTBを担いだ状態だと結構大変だ。やがて幅10センチほどの獣道を発見。これをつたってトラバースすることに。倒木を交わしつつトラバースを続け、運よく支尾根の末端部へと辿り着いた。ようやくまともに歩ける道だ。歩けるといっても多少の倒木と藪があり、ほぼ誰も歩かない尾根なので(年間で10人もいないだろう)蜘蛛の巣が多く無数の虫が飛び回っており、あまり快適ではない。1時間ほど登りつめると山頂部の尾根に出て、ほどなく荼布施の頂上に着いた(12時半)。小さな四等三角点なので、最初は気付かずに通り過ぎてしまった。





山頂で昼食のカップそばを食した後、どちらに下るか悩む。西側の尾根は地形図に破線があるにもかかわらず登山記録が皆無であり、少し冒険心をそそられるものがあったが、反対の東側の尾根の先には百丈石という巨岩のピークがあって展望が期待できるのと、そこから先の沢沿いの林道がMTBで下れるかもしれないと考えて、東側の尾根経由で下山することにした。

東側の尾根は、登ってきた大智寺からの尾根と比べて歩きやすい尾根だ。はっきりとした道はないが、比較的踏まれている尾根で赤いプラ杭を目印に百丈岩までは迷うこともない。百丈石の直前に複数の分岐があり、そこで少し迷ってしまったが無事、百丈石に辿り着いた。





百丈石の手前にはベンチも設置されていて、「京都の自然二百選」の標柱も立っている。その先には予想をはるかに超える巨大な岩があり、鎖もハシゴもないツルツルの岩の表面を手掛かりにして攀じ登る。さすがに自転車を持って上がるのは不可能だ。





登った岩の上はちょっとした広場になっていて、優れた展望がパノラマで開けている。展望といっても遠方の山が見渡せるだけだが、誰も来ない僻地の藪山にあっては特別感が感じられる。ここで昼食休憩をとればよかったと後悔したくらいだ。岩の奥の方は断崖になっていて、見下ろすと恐怖を感じる。しばし展望を満喫して、岩を降りる。岩は登るよりも降りる方が難しかった。





来た道を少し戻り、南側の谷に沿って下る。下りの途中で反対側から登ってくる人とすれ違う。半袖Tシャツに手首までぎっしり刺青の入った初老の男性が、この日唯一出会った人物だ。喋ると普通の人だった。

その後、東側の谷に降りてきたが、谷沿いには予想していた林道などは全くなく、徒渉の連続する荒れ気味の道だった(地形図もよく見ると破線であり実線ではない)。滑りやすい石の上をMTBを担ぎながら徒渉する。





そのまま谷に沿って下って行くと、やがて堰堤に行き詰まった。周辺を見ても獣道を含め道形らしきものは見当たらず、しばし途方に暮れる。仕方なく無理矢理堰堤を越えようと左岸の斜面をよじ登ってみた。苦労して堰堤の上まで登ってみたものの、その先はさらにひどい藪。結局、引き返すことにした。





そして周囲をよく見ながら来た道を戻っていくと、右岸の上方に道筋らしいのを見つけ、それらしい所で徒渉すると正しい迂回路を辿ることができた。反対から来る場合には迷わないだろうが、逆の場合はテープや目印の類が一切ないので難しい箇所である。

14時半、県道にでる。下りの方が少し時間がかかったようだ。そこからさらに1時間、22kmをJR木津駅まで自走した。

3ヶ月振り以上となる自転車登山は短時間ながらもなかなかハードだったが、百丈石は隠れた穴場の名所で、藪あり展望ありの充実感が味わえるコースだった。

おわり

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