■灰屋山 MTB ■自転車旅行記へ |
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黄色は林道・車道、赤は山道を示す |
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●2015年3月22日(晴) 広河原行きの京都バスに乗り、9時15分、大布施へ。この時期はまだ登山者が少なくバスは空いている。 バス停近くにあったガソリンスタンドと売店は3年前に閉店して既に廃墟になっているが、解体作業をするためだろうか資材が積まれていた。 さらに国道を西進して上黒田で左折、灰屋川に沿って県道を南下する。 |
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10時、灰屋集落まで来たが、峠道の入口が分からない。段の本橋(上写真)の手前右手に狭い通路状のようなものが延びているが、狭くて荒れていてとても峠道とは思えない。他にそれらしき道もないのでここを入っていく。現在はほとんど使われることのない峠道であることは、この時点でもう明らかである。 |
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峠道は谷の左岸に沿っており、深く切れ込んだ谷を左に見下ろしながら進む。 辛うじて細々と続いていた道もやがてプツリと切れる。 それ以上は谷に沿って進めそうにないので、適当な所で右手に切り返し、山腹を強引に登っていくと巻き道に合流した。 |
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その巻き道を進んで行くと、やがて尾根を隔てて一つ北側の沢に沿うようになる。こちらも倒木などで荒れた様相は変わらない。 |
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予想以上に荒れた峠道であったため標高差250mに小一時間かかり、11時にトロー峠に着いた。 灰屋からは谷沿いの峠道なので積雪を心配していたが、連日20℃を超える天気のおかげでほぼ全て融けていた。 反対側にも峠道は続いており、下黒田に通じている。こちらの方が尾根道で道の状態が良さそうだ。 進路を南へとり、灰屋山に向けてゆるやかな尾根を登っていく。 |
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峠から10分あまりで、灰屋山の三角点に到着した。 灰屋山とは地元の名称ではなく、地形図にも登山地図にも名前がない。ほとんど誰もいかないためか三角点の保存状態もかなり良い。 すこし休憩した後、さらに南下する。 |
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最低鞍部まで下りてきたところに峠道が交差していた。「フキ谷峠」と記したプレートがぶら下がっている。 峠道は一見通れそうな気配があるが、通行した記録も散見されず、おそらくトロー峠以上に荒れていて廃道になっているのではないか。 というのも、トロー峠の灰屋側の登り口の谷をそのまま詰めていったところがこの峠になっているが、とても谷の奥の方へは進めそうになかったからだ。(自転車なしで無理すれば行けるかもしれないが…) フキ谷峠を過ぎると、今度は急な登り坂になる。 |
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標高差100mの登り返しだが、道のない急坂の直登で足首が痛くなってきた(上写真)。 登り切った所はピーク761。ここでちょうど12時。 そこから再び池ノ尾峠に向けて下る。 |
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池ノ尾峠は一応、地形図にも記載されている峠である。(上写真) しかし両側はやや深く切れ込んでいて、地図にある点線の道はもはやどこにも見当たらず。 はっきりした鞍部ではなくプレートもないため、どこが峠だか分かりづらい。 峠のすぐ右手(西側)には、尾根に並行して林道が延びている。この林道は井戸祖父谷側から延びているようだが、峠の少し先の方で途絶えていた。 杉の丸太があちこちに転がっていて、とても車両が通行できる状態ではない。 峠よりも先に最低鞍部があり、そこからゆるやかに登っていくと鉄塔がある。 |
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鉄塔は見晴らしがよく、二箇所連続してある。天気もよく晴れていたので、ここで食事休憩をした。 もちろんマイナールートなので誰もいない(この日も誰にも遭遇しなかった)。 この辺りは、写真のような蛾が多かった。 |
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13時、ようやく城丹国境尾根に出る。少し西に進むと開けた鉄塔があり、そこを左に折れた所が石仏峠にあたる。 しかしどこにも石仏は見当たらなかった。どうやらもう少し離れた場所(北側に下ったところ)にあるようだ。 鉄塔や林道がすぐ近くにあるためか、昔の雰囲気はあまり感じられなくなっているようだ。 峠の少し先で一度林道に出る。 |
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標高800mの林道は、少し雪が残っていた。 当初の予定はこの林道を祖父谷林道まで下って終える予定であったが、時間的体力的に余裕があったため、もうひとつ南方にある狼峠をめざして再び林道から尾根に分け入った。 この尾根もあまり通られてないらしく、少し藪っぽい所があり、茨をかきわけながら進んでいった。 気がつけば、右側の自転車のペダルが外れている。100mほど戻って無事に発見。ペダルがなくては暗くなるまでに家に帰れないので、ヒヤヒヤした。 |
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14時、本日5つめの峠となる狼峠に到着。5つとも初めて来る峠だったので、満足感を充分に味わった。 峠からの林道の下りはかなり荒れていて、土砂が両側から崩れたり2m位の深い亀裂が入ったりしていて危険だ。 ほどほどに乗車しながら下り、祖父谷林道へ。 そこから雲ヶ畑の集落を過ぎて、京都市街の自宅に着いたのは15時過ぎ。 全行程で6時間は、このところ運動不足の自分にとって久々の長時間の運動となった。翌日は全身がだる~くなる筋肉痛におそわれた。 |