白山 MTB          ■自転車旅行記(年度別)へ   ■自転車旅行記(地域別)へ

●2007年9月15日

この3連休は、直前の天気予報では雨だった。南アルプス縦走時は好天に恵まれたが、今後の縦走登山ではいつかは激しい雷雨に襲われることもある。雨といっても今回は台風の影響はなさそうだし、悪天候時の登山経験を積むためにも出発当日の天気に関係なく実行することにした。(とはいえ、雨を期待しているわけでは全くなく、行くと決めたからには晴れるに越したことはないが…)

9月15日、曇り。福井県の勝山駅まで輪行。登山口までの長い長い車道を走り出す。

谷峠(標高700m)を境に石川県に入り、一旦標高を500m以下まで下げる。その後、手取川に沿って再び登り坂を走行していると、予報通りの雨が降ってきた。

国道157号 谷トンネル



昼過ぎに市ノ瀬(標高830m)に到着。地図には白山温泉や登山センターが記されているのでそこそこの登山基地かと思っていたら、宿泊予定の温泉旅館が一軒あるのみで人っ子ひとり見かけなかった。朝から何も食べないで走り続けていてハンガーノック寸前なのに、食堂も売店も何もない。しかも旅館は食事つきだとかなり高価だったため素泊まりで予約しており、下手すると翌日の宿泊地まで非常食のカロリーメイトのみで凌がなければならず、絶体絶命のピンチかと思われた。幸いにも旅館の受付で少量のパンやカップ麺が売っていたので、ほとんど買い占めて翌日の昼まではこれで凌ぐことができた。


●2007年9月16日

翌朝、他の宿泊者が朝食を始めるのを尻目に、5時20分市ノ瀬を出発。雨はすっかりあがっていた。

標高1550mの中飯場までは砂防工事用の林道を自転車に乗っていける。工事現場が至る所に見られるがこの日は作業をしておらず、長い林道を走行中、誰にも出くわすことはなかった。

別当谷の林道



標高1500mで登山道の砂防新道に入ってからも、ほとんどが自転車を押し上げて進むことのできる道で、担がなければならないような所は比較的少ない。標高2000mを越えてから霧雨が舞うようになったので合羽を羽織る。

別当覗(1750)

黒ボコ岩(2320)

10時15分、室堂に到着。ここで大休止するが、ガスに閉ざされていて目前にあるはずの白山の姿は無い。小屋の外で他の登山者と共に休憩していると、室堂小屋のスタッフの人が「国立公園なので自転車は本当はダメですよ」とやんわり注意しにきた。「すみません、(自転車では)二度と来ないので」と返す。

天気は回復しそうにないので、悪天候の中、山頂へ向けて出発する。

木道を行く

室堂(2450)

11時40分、主峰の御前峰を踏む。百名山自転車登頂六座目。霧深く風強し。見るべきものは何もなく、写真撮影だけ済ませてすぐUターンして室堂に戻る。山頂には2分ほどしかいなかった。

白山 御前峰(2702)

白山奥宮

室堂に戻ってからも、まだ時間が早いので先を進みたかったが、この先の宿泊場所が確保できず室堂に泊まることにする。室堂小屋は立派な山小屋で食事もスタッフの対応も素晴らしく、南アルプスの山小屋に比べてずいぶん充実しているなと感じた。しかし良いことばかりではなかった。

悪天候のため小屋は比較的空いていたが、就寝時は隣りのおっさんのイビキがものすごく、深夜遅くしか寝付けなかった。メタボ気味の酒癖が悪そうなオヤジだったので悪い予感はしていた。寝付いてからもレム睡眠の浅い眠りしかできず、隣りのおっさんの鼻をつまんでイビキを止めさせる夢を何度も見たが、あまりにリアルな夢なので夢か現実か分からなかった。イビキがやっと治まったと思った頃にはすでに起きる時間になっており、レム睡眠のまま朝をむかえた。起きてからも、おっさんには何も文句を言われなかったので実際には鼻をつまんでいなかったのだろう。今後は、耳栓かウォークマンが必要であることを学習した。


●2007年9月17日

17日朝、外は雨が降っていたが、多くの登山者が御来光を見るために山頂に向かって行った。自分は御来光にはあまり興味がないので、6時、独りで飛騨側に下る平瀬道を進んでいった。雨は次第に強くなり、時折突風に煽られる。道は良く整備されており困難な箇所は特になかったが、コースタイムで3時間のところを4時間かかってようやく登山道から抜け出た。


滑りやすい平瀬道


大倉山(2039)

その後は雨に打たれながら御母衣ダムから分水嶺の蛭ヶ野高原を経て、国道158号→156号をひたすら走った。途中で長良川鉄道と並行して走るようになり、いつでも輪行できるようになるが、ココイチに行きたくなったので輪行はせず、ココイチめざして国道を走り続けることにした。

結局、岐阜市内に突入するまでココイチは現れず、150kmもの長距離を走った。尻が半端なく痛くなった。交通量の多い国道を走りながら、やはり自転車は乗るより担ぐ方が楽しいと思った。

インチキくさい分水嶺




おわり

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