■半国山〜深山 MTB          ■自転車旅行記へ

2010年11月7日(曇)

亀岡駅から京阪京都交通バスの園部行に乗り、赤熊で下車。バス停のすぐ近くに道標があり、未舗装の林道をしばらく進むと登山口に着く。よく踏まれたなだらかな道が音羽渓谷に沿って続いているが、大きな石がごろごろしていていてとても歩きづらい。勾配はゆるいが、DH専用車でない限り、下りであっても乗車はできないだろう。何だか分からないが、キャタピラーのようなものが落ちている。

やがて鞍部である赤杉峠に着く。峠の標識はなく、「←るり渓 赤熊→」と書かれた看板が立つのみ。反対側へ下ればるり渓へ続いているようだが、左へ折れて尾根道を登って行く。

そこからはあっけなく半国山山頂。時間はまだ10時過ぎと早いので誰もいない。山頂は広々としていて、期待していた以上の展望だ。名物の丹波霧は見られなかった。10分ほど休憩して、反対側の急な道を下り始める。

ちなみに昭文社のコースタイムはいい加減。赤熊バス停〜赤杉峠40分、赤杉峠〜半国山30分とあるが、普通に歩いて赤熊バス停〜赤杉峠1時間10分、赤杉峠〜半国山20分程度である。

すぐに宮川から金輪寺経由の登山道と合流するが、縦走すべく西方向の道を下る。乗車してあっという間に分岐の標識がある所まで来た。この辺りまで来ると踏み跡が薄れてくるが、「千ヶ畑」と示された方へはp738へ向かう尾根が続いており、「るり渓」と示された方はどうやら尾根を北へ巻いていく道のようだ。尾根沿いを行けば確実に別荘地へと辿り着けるだろうが、踏み跡も不確実で高低差もある。少し悩んだ末、「るり渓」と示された方へ進む。

分岐からしばらくは踏み跡が不明瞭であったが、しばらくすると細くはっきりした道形が現れてくる。杉林に囲まれた暗くて幅の狭い道ではあるが、そのまま止まることなく乗車していける素晴らしい快走路だ。

調子に乗ってどんどん進んでいけるのはいいのだが、そのままどんどん谷筋に沿って下っていく一方で、一向に山腹を巻いていく気配が感じられない。道を間違っているかも知れないと思いつつも後戻りする気も起きず、そのまま重力のなすがままに下っていくと、やがて標識のある分岐に出た。標識には「←るり渓 赤熊→」と書いてあり、赤杉峠からの道が合流してきた所だと知る。その先でようやく登り道に転じ、鞍部を乗り越えて下った先で別荘地に飛び出た。そこにいた別荘地の住人が驚いて、今でもここから半国山に行けるのかと尋ねられた。それほど使われていないルートだということか。

別荘地を西へと進み、次なる目的地、金山への取り付きを探し始める。標識はもちろんのこと、目印となるヒモやテープの類もなく、赤杭もそれらしい踏み跡さえも見当たらない。適当に右手の斜面に取りついて、樹木の間を縫うようにして直登する。山の名前も地味だし、よほどの三角点好きでないと登山の対象にしないのであろう。「グミノ木山」という別名の方が人気があったのかも知れない。お節介な赤テープのない藪山もかえって新鮮である。

金山山頂に着く。半年以上前の日付が記された「北摂探検隊」の紙製プレートが一枚あるだけである。展望は全くないが、落ち着ける場所なので昼食休憩を1時間近くとる。るり渓の観光地の方からか、別荘地の方からなのか分からないが、拡声器を通して人の声や音楽が騒がしく聞こえてくる。

下りも相変わらず踏み跡がなく、ルートファインディングが必要な市境尾根。ごく稀だが、目印のテープが括りつけてある箇所もある。やがて地形図の点線の道と合流するが、これが立派に整備されたハイキングコース。乗車して一気に瑠璃渓の通天湖へと導かれたが、このハイキングコースを含め、今回、山道で人に出会うことはなかった。

三つめの三角点は、舗装路のみで山頂まで辿り着く。途中から国交省専用道となり一般車輌立入禁止のためゲートが設置されているが、自転車は横を通り抜けることができる。管理道の途中で、るり渓からのハイキングコースと合流する。

レーダー観測所が建つ場所が深山山頂。山頂には自家用車も駐車してあったので、ゲートの鍵は開いていたようだ。360°の素晴らしい展望は文句なしだが、酔っ払って騒いでいる団体、神宮の敷地の中にチャリンコを停めていたら注意する役人、ラジコンヘリを操縦しているオッサンらが鬱陶しく、早々に撤退する。

その後、標高差約650mを園部駅まで下って帰った。下り一方の道で、ほとんど登り返しは無かった。

【赤熊(8:45)〜赤杉峠(9:55)〜半国山(10:15/10:25)〜るり渓別荘地(11:05/11:10)〜p602(11:30)〜金山(12:00/12:50)〜ハイキングコース出合(13:25)〜るり渓通天湖(13:40)〜深山(14:15)】

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