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2012年3月25日(晴時々曇時々雨時々雪)

銀閣の裏にある「大文字山」は大衆的に登られて親しまれているのに対し、金閣の裏にある「左大文字山」は登山口が閉鎖されていて登山の記録がほとんどない。送り火の翌日(8月17日)しか一般開放されていないようで、それ以外の日でも許可を受ければ登れるが団体でなければ許可が得られない、などといったことが調べれば出てくる。ただし、正式に公表されたようなものはなく類推の域を出ない。一般的には8月17日を除いて登山できない山と認知されているようであり、何となくグレーではあるが、別ルートからのアプローチなら問題ないだろうということで禁断?の登山を試みた。

そんなわけで、最初から閉鎖されていると分かっている南側の正規登山口は華々しくスルーし、東側にある寺マークに目をつけて、この奥に踏み跡が続いているに違いないという勝手な推測を立てる。そして雨や雪の降る中、寺マーク(衣笠常修寺)まで走ってきて、裏手にある墓地をつき進む。墓地をつき進む途中、どこかに取付きはないかと左右を探してみたもののそれらしきものは見当たらない。結局、墓地の一番奥まで来たが、そこから山中にかけてはそのまま踏み跡が続いていて赤テープも巻かれていたので、山頂へ続く道が延びていることの確信を得る。

ところが、倒木が積み重なっていたり薮に阻まれたりするようなところにも赤テープのマーキングだけが点々と続いていて、そのうち赤テープ自体が何の意味もないことに気付く。谷筋の途中で踏み跡が消え、とにかく尾根に出なければいけないが前方は濃密な薮の急斜面で獣道すらなく、選択肢は三つに絞られる。

@ガケを登って尾根に出る、Aガケをトラバースして尾根に出る、B戻って別のルートを探す

どれも危険行為に変わりはなく(特にBは、よじ登ってきた急坂を下りなければならないので一番危険)、比較的距離が短いであろうAを選択した。ほとんど手掛かりにならないような枯れ枝や薮を掴みながら片足を置くスペースもないようなガケをトラバースし、何とか滑落することなく尾根に合流。尾根上には予想通り道がついているが、獣道よりはましといった感じでやや荒れ気味である。しかも上部に行くほど薮の密度が増していき、最後は濃い薮を潜り抜けて山頂へ続く稜線に出てきた。

そこからはまともな道がついていて、ほどなくして左大文字山の最高地点(p231)に着いた。しかしここには展望はなく、いくつかの登山道が分岐しながらついているので火床の方を目指しながら進むと急に視界が開け、絶大な展望を得た。幸い天気は回復して、比叡山から西山までのパノラマと眼下には金閣が見える。当然ながら誰もいない。

帰りは、来た道とは別の分岐を辿ってみると北東の尾根にはっきりとした道がついているのを見つけ、あっけなく墓場に戻って来た。しかし、墓場からその道を振り返ってもほとんど目立たないため、行きの段階で気付いていたとしてもその道を選択することはなかっただろう。標高200メートル余りの山だがルートファインディングが難しく、十分楽しめた。ただ、この山行に登山未経験の同僚を同行させて巻き添えにしてしまったことは少し反省している。



左大文字山GPSログ

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