■奥比叡縦走 MTB ■自転車旅行記へ |
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●2007年7月16日 修学院離宮に向かって音羽川沿いの道を進む。道は途中でダートになるが、かろうじて乗っていける。9:31、雲母坂(きららざか)の登り口に着いた。 |
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雲母坂の登山口 |
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この雲母坂のルートは見るからに険しい登山道であり、しょっぱなから肩に担いで登らなければならない。途中からは、人一人がやっと通れるくらいの塹壕状に抉られた道が続く。雲母坂は、担ぎ率90%の困難なルートだ。 |
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雲母坂 |
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10:00、ようやく道がフラットになる。登山道の中央に小鹿の死体があり、蝿が多数群がっている(特に目のまわり)。死んで間もないようなので、昨日の台風と豪雨で命を落としてここまで流されてきたのだろう。 |
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シカの死体 |
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そこから先は快適な登山道で押して進み、10:43、千種分岐に着いた。 ここで休憩していると、いきなり大規模な地割れが起きたのかと思うほどの轟音が響き渡った。突然の出来事で、びっくりして周囲を見回した。その正体は、もの凄いスピードで下ってきた2台のダウンヒル・バイクであった。自分の姿を見て、相手も減速してきたが、それでもかなりのスピートですれ違った。。同じMTBでも向こうは下り専門であり、こちらがやっていること(自転車を担いで山頂へ持って上がる)とは真逆である。おそらく、ケーブルカーかドライブウェイで自転車を積んでやってきて、自転車は下りしか使用していないのだろう。同じMTB乗り同士なので一応挨拶は交わしたが、あの乗り方はハイカーから相当顰蹙を買うだろうと思った。 11:25、ケーブル比叡駅に着くが廃墟のような駅舎が建っているのみで誰もいなかった。 |
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ケーブル比叡駅 |
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ここから三角点までの道のりが分かりにくく、だいぶ迷った。 12:00、ようやく奥比叡の三角点に到達。盛土をされたかのような狭い場所で、展望は全くない。ドライブウェイの駐車場からは、京都から大津にかけての遠景が広がっている。駐車場にある食堂で、昼食のうどんを食った。食堂のテレビを見て、新潟で強い地震があったことを知った。 |
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比叡山三角点 |
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昼食後、石段の多い延暦寺の敷地を抜けて縦走ルートに乗る。稜線上を辿るのはなかなか面白い。乗車率も40%位で、ハイカーも少ない。何度もドライブウェイに接近するので、普段の山登りより多少賑やかに感じる。 13:05、玉体杉に到着。回峰行者はここで止まって御所に向かい天皇の安泰をお祈りするとの説明書きがある。ここまでの縦走路は難なくこれたが、この後の横高山への直登が、距離は短いが結構きつかった。 |
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玉体杉 |
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13:23横高山、13:48水井山。どちらも展望のない山だが、今日の日付を記した山名プレートが木に括りつけてあった。『かたくり山の会』と書いてあった。どうせつけるなら、もう少しかっこいいプレートをつけて欲しかった。ふにゃふにゃした手書きのプレートだと、山頂へきたという達成感がいまいちである。 |
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横高山 |
水井山 |
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14:09、それまでどんより曇っていたが、案の定、雨が降り出す。同時に木々に囲まれていた道が背丈以下の笹薮に変わり、雨に打たれながら急いで下り始める。 14:23、仰木峠に着く。ここでカッパの上着を装着する。 峠から東に延びる林道を下っていくとすぐに、コンクリート舗装の道路に合流して、やがて住宅地になる。カッパは下を持ってきていなかったので、靴の中はずぶぬれになった。下坂本の店で食事して雨が弱まるのを待ったが強くなる一方で、そのまま雨に打たれながら京都まで走った。 |
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仰木峠 |