■地蔵谷峰 MTB          ■自転車旅行記へ

2010年5月22日(晴)

芦生の山に行く予定で、安曇川駅を降りた。7時47分発のバスに乗り継がなければならないのに、時計を見ると7時58分。どうやら時刻表を読み間違えたようだ。目的地の生杉まで乗り継げるバスは、もう夕方までない。若狭駒ヶ岳の時もバスの乗り継ぎに失敗しているが(去年11月)、よりによって同じ駅の同じバスとは…。仕方なく、とりあえず朽木まで走り、地図を開けながら行き先を考える。このまま、生杉まで自転車で走って予定通りのコースにすれば、下山がかなり遅くなるだろう。予報では夜から雨だし、今回はカッパを会社に置き忘れてきて持参していないので、計画変更するしかない。近場にあって登山時間もそれほど長くなく、それでいてちょっとクセのありそうな藪山、地蔵谷峰に行くことに決めた。

能家の集落の少し先に、熊の谷に沿った林道が右手に延びているので、ここから入る。この山は藪山で道らしい道がないので、とりあえず、手元の地図(昭文社:山と高原地図『京都北山』)で示された破線の道を行ってみることにした。案の定、地図上で登り口として示された所までやってきたが、人が踏み入ったような痕跡は何一つない。足場のかかっていない浅い川を渡り、適当な所から雑木林の急斜面にとりかかる。やがて左手に尾根の形が現れだしたので、それに沿って登っていく。

枝を掴みながら道なき尾根を登っていくと、標高560m辺りで、明らかに人のものと思われる踏み跡が現れる。踏み跡はどうやら、左下方から合流してくる尾根に沿ってついているらしく、帰りはその尾根を下ってみようとここで決める。やがて踏み跡だけでなく、赤テープや案内板も見られるようになり、少し拍子抜けする。あっさりとp738まで来た。そこから三角点のある山頂までは、標高差のわりには距離も長く、倒木などで通りにくくなっていたため、かったるく感じた。

山頂は薄暗く、三角点と小さな山名プレートが一枚あるのみ。誰も来そうにないので、三角点に座って蚊取線香を点け、ゆっくり昼食をとる。

11:50 地蔵谷峰山頂(792m)

13:52 踏み跡の消えた尾根を下る

何も下調べをしなかった山なので、下りは予定通り来た方向を戻る。そして標高560mの地点で、踏み跡を辿りながら北西へと延びる尾根に沿って下っていく。ところが、すぐに踏み跡は怪しくなり、プツリと途絶えてしまった。急斜面のヤブっぽい尾根なので、そのまま進む気にもなれない。途中で道を見失ったのかなと思い引き戻す。が、やはり踏み跡はどこへ向かうともなく、忽然と消えているようだったので、ひとつ右側の尾根を選んで下っていったが、最後まで道らしい道は現れなかった。あとになって地図を見ながら考えたが、百里ヶ岳のシチクレ峠から地蔵谷峰まで尾根続きになっており、ここに道が出来ているのかも知れない。いずれにせよ、『近江百山』の執筆を見た限りでは、10年位前まではどの方向からも道がなかったはずだ。

再び、舗装路を30km走って安曇川駅へ戻る。次回は、バスに乗り損ねないようにしよう。

【安曇川駅(8:07)〜熊の谷沿いの林道途中(10:27)〜p738(11:23)〜地蔵谷峰(11:50/12:42)〜p738(13:05)〜林道へ出る(14:01)〜安曇川駅(15:45)】

カシミール3D及びGPSトラックデータにより作成
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