■笠ヶ岳~裏銀座縦走 MTB       ■自転車旅行記へ




黄色は車道、は山道を示す


●2017年8月10日


初日は、新穂高温泉から笠新道を経て笠ヶ岳山荘をめざす。1日で標高差2000mを登るのは9年前に剱岳の早月尾根を登ったとき以来なので、かなり体力的にきつくなるのではと予想していた。夏期の混雑を避けるために2日休暇を前倒ししたが、やはり人は多いだろうし、左俣林道を自転車で走っていると文句を言われる恐れもある。(こういうのが煩わしいので、最初は左俣林道を通らずにクリア谷を経由して笠ヶ岳へ直接登るルートも考えていたが、計画途中で無謀と知って笠新道に変更した)

そういうわけで、朝4時に起床してすぐに出発。なるべく日が昇る前の涼しい時間帯のうちに上の方まで登ってしまうというねらいもある。




しかし、その目論見はうまくいったとは言えない。すでに朝6時過ぎには、容赦ない日差しを浴びることになる。




5:40、笠新道登山口。地形図にある道よりも少し先にあったため、行ったり来たりして到着。ここにある水場で水を2リットル汲んだ。左俣林道では登山客1人を追い越してきただけで、ここまではそれ以外誰とも遭遇せずに済んだ。




7:15、朝食休憩。蒲田山荘でもらったおにぎりを食す。

この頃になるとだいぶ日差しも強くなっていた。サングラスは最初はめていたが、急登の連続で汗がレンズに滴り落ち、前が見えなくなったのですぐに外した。タオルと首ガード付きの帽子で完全に防御しているし、下を向いて歩いているので大丈夫だろうと思った。




8:00、槍ヶ岳と西鎌尾根を眺める。あいにく、槍ヶ岳を見たのはこれが最後であった。




笠新道は急坂の連続である。急激に体力を消耗しないよう、セーブしながらできるだけゆっくり登った。

やがて目の周りがヒリヒリするようになった。日焼けである。やはりサングラスをするべきだった。相変わらず汗も大量に出ているし、もう今さら遅いので、そのまま登り続ける。




10:00、標高2400mの杓子平で支尾根をまたぐと、目の前に展望が開けて今日の目的地である笠ヶ岳のピークと笠ヶ岳小屋が見えた。すでに、平均的な一日分の運動量は使いはたしてしまっているので、まだあれだけ標高差と距離があるのか~と思わず唸ってしまった。




11:45、稜線を歩く。登りと下りだけ晴れて縦走中はずっとガスの中、という忌まわしき事態によく遭遇するが、今回ももれなくそのパターン。まあでも、無風で雨が降らなかっただけマシか。




12:50、抜戸岩という岩を抜ける。

この前後、水平な道で危険な箇所は全くないのだが、すでに疲れが出ている状態で自転車を押しながらフラフラと歩いていたため(他の登山者にたくさん抜かされた)、なんでもない石ころにつまづいて自転車ごと前へコケてしまった。岩に脛を強打して激痛が襲う。ケガの状態は・・・。サポートタイツを履いているので分からず、履き替えることもしなかったので、結局そのまま放置することとなった。




小屋の手前で雪渓を横切る。縦走路中、雪渓の上を歩くのは、これが最初で最後。

その後、14:00に小屋に到着。受付をして余分な荷物を預ける。そして昼食にラーメンを食す。




山小屋でカップ麺ではないラーメンは珍しい。600円だった。

食後、笠ヶ岳へ向けて再出発。




14:55、笠ヶ岳。山小屋から20分ほどで山頂に着いた。ガスで何も見えず。

小屋の混雑具合はまだピークには達しておらず、布団6枚に対して7~8名で済んだ。笠ヶ岳小屋に到着した時は携帯の電波が通じていたが、それ以降は山を降りるまでずっと圏外だった。


2日目へ続く

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