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●2009年12月20日(晴れ時々曇り)

呉枯ノ峰は一等三角点ではあるが、標高も低く展望にも優れないため、あまり知られている山ではない。山名も三角点の点名から来ているものであり、さらには呼び名すら定まっていないようで、「くれこのみね」以外にも「くれかれのみね」などと呼ばれたりする。それでもJR木ノ本駅からすぐ近くにあるので登られる機会も多く、四方に整備された道が延びている。菅原道真ゆかりの古刹、菅山寺が尾根から少し外れた所にあるため、これと併せて登る人も多いようだ。


電車の窓から見る湖北の雪景色(左:乗鞍岳、右:山本山)

何よりも、この山の特色は滋賀県の豪雪域にあることだ。週末にかけて待望の寒波がやってきたので、湖北地域の偵察を兼ねて、まずは比較的安全そうなこの山を選んだ。

JR木ノ本駅を降りると、平野部まで白一色である。伊香高校の前の道から20cmの積雪になり、MTBから降りて壷足で歩いていく。すぐに登山口に着き、そこから先はMTBを担いで登っていく。今回のコースは全般にわたって幅が広く傾斜も緩やかな道で、雪さえ無ければ楽に登れてしまうハイキングコースだろう。道は全て雪の下に隠れているが、迷う心配は全く無い。

新雪なのでよく沈むが、軽い雪なので足をとられたりすることはない。薄暗い樹林の中を歩いて行くが、標高340mの尾根に乗り上げると視界が開け、目の前に大きく己高山が見える。標高も923mと高く、この時期に登るには手強そうな山だ。


己高山(こだかみやま)

降ったばかりの雪の上に無数の動物の足跡がある。野生動物のトレースが人間のものとは見分けがつかないほど深くついているので、これを辿っていける間は幾分か楽ができる。登山口に熊捕獲用の檻が仕掛けられていただけあって、真新しい熊の足跡もあった。時々、倒木が道を塞いでいて、どこかにつけられているはずの迂回路も雪の下に隠れてしまって分からないため、倒木を乗越えるのに時間を取られる。


獣のトレース

山頂付近では40cm程度まで積もっている。山頂へ到着したが誰も来た形跡がなく、独り占めの山頂である。国土地理院の白杭が出ているので、その周りの雪を掘り返すと、18cm角の一等三角点の頭が現れた。三角点に座って昼食。


山頂近辺は特に雪が深い

菅山寺との分岐までやってくると、登山道が少し開けていてベンチと案内板が設置されている。ここからは、木之本の町と琵琶湖の眺めが良い。分岐からは下山ルートが三方向に延びていて、そのまま北に行けば林道を経てスキー場のあるウッディパル余呉、東へ行けば菅山寺、西へ行けば坂口方面に至る。ちょうど坂口方面から菅山寺に向けて、単独登山者の足跡が続いていた。おそらく東へ行けば、その登山者と出くわすことになるだろう。

はじめはそのまま北に進んで林道に抜けようと考えていたが、この状態では積雪が深すぎて林道は乗車して下れる状況ではないと判断。それに、ここまで深く積もった雪道になると無雪期よりも楽に下れるので、距離の長い林道をわざわざ通る必要がない(もしかすると林道は眺めが良かったかも知れないが)。西に進路をとり、一瞬のうちに坂口まで降りてきた。


山本山(左)と賤ヶ岳へ続く尾根

今回は、湖北までくれば、このくらいの標高の低山でも十分に雪山を楽しめるという収穫を得た。再び寒波が来れば、賤ヶ岳〜山本山の縦走もやってみたい。


「カシミール3D」及びGPSトラックデータにより作成

【木ノ本駅(9:05)〜登山口(9:15)〜p393(10:15)〜呉枯ノ峰(11:35)〜菅山寺との分岐(12:50)〜坂口下山(13:15)】

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