■皆子山 MTB          ■自転車旅行記へ

●2008年11月29日

京都府最高峰の皆子山。最高峰といっても、標高は1000mに満たない低山である。登山コースは3通りあるが、どれも谷筋を詰めていかねばならないので、自転車を運ぶことを考えると厄介だ。北山では人気の高い山でも、いわゆるハイキングコースのような快適な道があるわけではない。

足尾谷に沿う林道は緩やかなダートの道なので乗車して行ける。林道終点で、複数のハイキングの団体に出会う。こんなところを自転車で行くつもりなんですかと驚かれる。

谷筋の登山道に入り、何度も何度も渡渉を繰り返す。標識も少なく、ルートに自信がなくなってきたのでコンパスを取り出して方位を確認する。登山道の要所にはロープや橋が架けられているが、自転車を右肩に預けたまま朽ちた木の橋を渡ったり濡れた岩をよじ登ったりするのは、足元が滑りやすく危険である。SPDシューズ(ビンディングペダル用の靴)の靴裏の金具が更に滑りやすくしている。普通の登山靴を履いてくるべきだった。

ロープで吊られた橋 ツボクリ谷の滝壷をロープ伝いに右に巻く

やっと谷筋から分かれた後は、頂上直下の直登が長く続く。ロープが張ってある箇所もあり、喘ぎながら登る。後方から轟音が聞こえたので振り返ると、二頭の鹿が登山道を恐るべきスピードで横切っていた。あんなに巨大な鹿を見るのは初めだ。

山頂からは正面に蓬莱山、左の奥に武奈ヶ岳が見える。昔は展望が無かったそうだが、近年、山頂付近が刈り払われた。気温は6度だったが、ずっと寒く感じた。1時間ほど昼食休憩をしてから、寺谷を下る。

下山中は、途中で雨が降ってきて地盤も緩み、這うようにして歩いていた足元の道が突然崩れて自転車ごと2m落下。泥だらけになった上、樹脂製のサドルが頭を直撃して痛かった。今回は、期待していた以上に緊迫感ある登山を楽しめた。

頂上直下の直登 皆子山山頂から見る比良山

【登山 コースタイムとほぼ同じくらい(CT=4時間20分)+自転車】

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