■奥山(深谷山) MTB          ■自転車旅行記(年度別)へ   ■自転車旅行記(地域別)へ

2010年3月14日(晴れ)

昨年の金糞岳、カナ山に続き、近江高山から登る三度目の山になる。奥山は深谷山(みたにやま)とも呼ばれ、金糞岳から白倉岳を経て高山まで延びている長い尾根の途中にあるピークである。従って、金糞岳からの長い周回コースというのも考えられるが、今回は近江高山から往復する積もりで来た。

高山キャンプ場につくと、金糞岳への登山口を示した手書きの標識が立っている。「この付近マムシいるよ」の看板もあり、リボンをつけたまむしの絵がプリティーである。

8:28 高山キャンプ場登山口

登山道に入ってしばらくはしっかりした道が続いており、ところどころ残雪はあるが、「花房尾」と呼ばれる長い尾根の末端まで順調に登って来れる。花房尾の尾根からは、左手に樹木越しに己高山の姿が見える。日当たりが悪いせいか、裏側から見た己高山にはまだかなりの雪がふもとまで残っている。

この尾根自体はややヤブっぽく、尾根に沿って沢筋のような道ができている。この地形が災いし、雪の重みに耐えかねた倒木が道をふさぐように積み重なってしまっている。特に標高700〜800m辺り、次々にヤブや倒木に阻まれてなかなか進めなかった。積雪が十分にあれば、もっと楽だったかも知れない。逆に春以降になれば整備されるだろうから、あまり良くない時期を選んだものだ。

9:28 p587手前の尾根

10:19 倒木が行く手を阻む

標高850mになると、なだらかな丘のような地形になり積雪が急に増える。これでようやく歩きやすくなり、ほっとする。雪は十分締まっていたので、スノーシューは最後まで装着しなかった。

標高900mを超えると、今度ははっきりした尾根となり、見通しもよくなる。奥山のピークが目の前に見える。金糞岳の姿も見え隠れする。ただし、ところどころ樹木がうるさい。ヤブの現れ方などは、同じ山系のカナ山に酷似している。

10:53 標高860m付近

11:18 標高910m付近の尾根

不思議なことに、標高1000m過ぎ辺りから、まだ新しいものと思われるワカン跡が突如として現れ、そのまま山頂まで続いていた。一体どこからやってきたのだろう?湖北の雪山で人の足跡を見るのは久しぶりだ。

そして、ちょうど12時、奥山の頂上に到達する。積雪は1〜2mほどで三角点は雪の下。北側が切り開かれていて、他のどの山よりも白く輝く金糞岳の姿が見事だ。ここから白倉岳まで連なっている尾根を見通せば、まだ幾つものコブを越えていかねばならない長い道のりであることが分かる。

東側は、ブンゲン、虎子山、伊吹山、遠くには中央アルプス。下を見下ろせば、鳥越林道がほぼ全区間、吹き溜まりの深い雪に埋もれていて、とても通行できる状態ではない。こうしてみると、今年は、去年に比べれば降雪の量がかなり多かったみたいだ。去年の2月末、金糞岳のアプローチでこの林道を通ったが、ほとんど峠近くまで雪が融けていたのは運が良かったとしか言いようがない。

12:01 山頂から白倉岳(1271)・金糞岳(1317)

12:04 山頂より東方面 遠くに見えるのが中央アルプス

山頂で昼食休憩したあと、来た道を戻るべく下山にかかる。ワカン跡はよく見ると、単独者が奥山まで往復してきたもののようだ。これをしばらく追ってみることにする。やがて尾根の西側の急斜面を降りていったため、地図を広げて確認する。どうやら、このまま西側にある林道の終点へ尾根を伝って降りられるのではないかと予測する。行きの倒木の道は二度と通りたくなかったし、尾根の距離はかなり短くなり、林道もMTBで走れるとするならば、こちらのルートを選択するに限る。

雪はやがて融けて、ワカン跡も見られなくなったが、はっきりした尾根が現れる。先々週の東山のような急勾配の尾根だが、シカの通り道となっているようで、少々のヤブを掻き分けながら下っていける。テープ類は一切ないが、ところどころ枝が切断されていたりしているので、猟などで使われてる道かもしれない。とにかく、このまま林道に出られると確信する。

尾根の最後は密度の濃いヤブになるが、倒木を乗越える苦労に比べれば、まだマシだろう。ヤブを潜り抜けると雪融け水で増水した谷に出会い、徒渉しながらこれに沿って下っていく。そして谷沿いの植林帯に突入するが、伐採された杉が散らばっていて非常に通りにくかった。

13:23 ヤブ尾根を下る

14:01 林道に出る

それでも下山を始めて1時間半足らずで、林道に出た。唯一、誤算だったのが、林道にはまだ20cmほどの雪が融け残っていて、高山キャンプ場まで続いていたことだ。両側を高い山に囲まれた林道で、車も通らない道なので仕方ない。雪の上を走れるような状態ではなく、乗車できたのはほんの1〜2割程度で、ほとんど押して歩いた。ワカン跡も、この長い林道を往復していた。またしても、MTBのメリットは生かされなかった。

カシミール3D及びGPSトラックデータにより作成

【高山キャンプ場(8:30)〜p464(9:07)〜p587(9:35)〜p979(11:37)〜奥山(12:00/12:35)〜霜月谷(13:45)〜西俣谷川林道終点(14:00)〜高山キャンプ場(14:40)】

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