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黄色は林道・車道、は山道、廃道を示す

●2015年4月4日(晴)

自宅の近くにあってまだ行ったことのない山の一つ、如意ヶ岳に行ってみることにした。

桜が満開の季節であり、山中越はいつにも増して交通量が多かった。
山中越から比叡平の団地をすり抜け、山頂まで続く車道を通っていくだけだ。

4年前におきた大津いじめ自殺事件の加害者とされる人物の家の前を通った(団地の一番奥の方にある)。なんと玄関は開きっぱなしになっていて、中から明るい話し声が聞こえてくる。反省など全くせず、のうのうと過ごしている様子だ。先月もニュースでやっていたが、大津市は認めて和解に応じるのに、加害者側は依然としていじめを認めず遊びだと主張しているらしい。





さて、如意ヶ岳へ続く林道の分岐点までやってきたが、立派なゲートで封鎖されていて頑丈な錠がかけられている。(上写真)
仕方なくゲートを見送って先に進むと、100mほど行き過ぎた所の右手に取り付きを発見。ここは注意深く見ないと通り過ぎてしまうだろう。





踏み跡はしっかりしている。ガードレールの下を潜って、先ほどの林道に出られた。
この林道をまっすぐ行けば、あとは自動的に如意ヶ岳の山頂を通過するはずだが…





山頂の直前に、再び立入禁止の文字が。
近づいてみると、何やらUFOのような物体が見えてくる。





大阪国際空港の航空保安施設とのことだった。ネットフェンスのさらに奥に有刺鉄線の高いフェンスが二重になって張り巡らされているため、地図上の標高点までは残り30mの所までしか接近できない。とにかく、去年まで住んでいた実家から一番近い距離にある山(直線距離でわずか1.5キロくらい)へ初めて登ることができた。

ここで来た道を戻り、今度は滋賀県との県境をまたいだ所にある長等山の三角点に行くことにする。
しかし、当初予定していたルートを取ろうとすると、ゴルフ場(皇子山CC)の敷地を横切ることになってしまう(地形図の点線の道)。
強引に横切ったとしても、尾根の手前にフェンスがあるのが見えているので、それをまたぐのが面倒だ。
休日の天気のいい日だからゴルファーも多い。そのほとんどは団塊以上の年寄りである。

結局、後戻りして藪の中から強引に尾根に取り付いた。尾根上は、三井寺へと続く明瞭な道があった。





ゴルフ場との境界にあたる尾根を歩いて、長等山の三角点に到達する。ほとんど展望はないが、東側に琵琶湖、そして眼下に皇子山の野球場が木々の隙間から見える程度。狭い山頂で三角点がないと気付かないほどだが、ベンチが設置されている。

これで目的の2ピークを踏んだので、あとは帰るだけだが、ちょっと変わったルートで帰ることにする。それは、比叡平の最奥から大文字山の北方を流れる川に沿って北白川ラジウム温泉近くの車道へと続くルートであり、途中までは車道があるが、そこから先は地形図にのみ破線で記されている(少し前の2万5千分の1地形図にはなかった)。





その車道の途中に、北白川南ヶ原という周辺から孤立した場所がある。コンクリート舗装された袋路状の一本道が分岐しているのが地区の入口だ(上写真)。奥へ進んでみると、まるで西京区の西山団地を彷彿とさせる地区であり、遊具など造作をしている工場などがずらりと並ぶ。入口付近にはグラウンドがあり、高校生くらいが声をあげて野球をしていたが、一見、普通の住宅などはなく、工房以外には廃遊具、廃材などが随所に積まれていた。いじめ事件の加害者の父親が経営するという工場も現存していて明かりがついており、通常通り作業をしている様子であった。

南ヶ原を後にし、さらに車道を下ると、今度はペット霊園が現れた。





ペット霊園は、管理事務所もなく、客も不在で完全に無人であった。
そのペット霊園を立ち去ろうとした時、犬が道路を横切ってきたのでびっくりした。幸いにも、北側の山の斜面へ逃げていったので事なきを得たが、こんな所で野生の犬に追いかけられてはたまったものではない。ペット霊園まで捨てにこられた犬なのだろうか?





さて、車道の終点まで来ると、はたしてそこに朽ち果てた人家があった。全面トタンで廃屋に見えたが、そこの住人と思われる老人がいて作業をしていたので驚いた。もちろんここは、携帯の電波も届かない僻地である。周辺は工事用の仮囲いで塞がれていて、その人家の横をすりぬけなければ先へ進めない。すれ違いざまに、老人にこの先の道が進めるのかどうか話しかけた。「相当荒れているが、たまに歩いて通って行く人がいる。自分は何十年も通ったことがないので良く分からない。」とのことだった。さらに昔は車が通り抜けできる道だったと聞いて驚いた。たしかに1961~1965年頃の航空写真を見ると、はっきりと道筋が残っている(電子国土Webで見られる)。深い谷沿いの道なので崩落が激しく、やがて廃道になったのであろう。


  


実際に通ってみると、想像していた以上のものすごい廃道である。

道には木が倒れまくっていて、側をながれる川の中はごみだらけである。ごみが多いので小バエなどの虫がたくさんいる。
登山の恰好ではなく半そでシャツだったので、両腕に小さいクモや2㎜くらいの細いシャクトリ虫などがたくさんひっついてきて甚だ不快であった。
木や枝をまたいだりくぐったりしながら進んで行くが、道が完全に寸断されている所も何か所かあった。



  



道が崩れてゴミだらけの川と一体化していて、もはやどこを歩いてよいのか分からない。
川だけでなく林道にもゴミは散乱していて、バイク、テレビ、マネキンの手足も落ちている。
川の中をあるいたり、土管から飛び降りたりしながら、なんとか山中越の車道に出てこられた。
出てきたところがちょうど林道の修復工事をやっていて、ポンプ車で生コン打設作業をしている最中だった。
作業員から、「ここは通れないぞう~」と注意された。車道側からは「立入禁止」の立て札が掲げられていた。

どのみちこのルートは、もう二度と通ることはないだろう。





帰り道、一乗寺にあるネパール料理店、「ナマステキッチン」でカレーを食した。
(ここは店名の似た某チェーン店とは味も雰囲気も全く違っていて、お気に入りである)

おわり

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