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昨年の2月末、金糞岳に行く途中の鳥越林道で出会ったロードレーサーの青年から、2月に大台ヶ原へ自転車で行けるとの情報を得て、この機会を待っていた。大台ヶ原ドライブウェイは毎年12月から4月まで冬季通行禁止となるため、2月ともなれば深い雪に覆われていそうで自転車など到底無理っぽく感じていたのだが、彼によれば、その年は暖冬の影響もあってか道路上の雪はほとんど融けていたという。

今年も昨年並の暖冬ではあるが、週末にかけて冬型の天気図となり奈良県の山間部にも新たな降雪があった模様なので、念のためスパッツとスノーシューを準備。当然、タイヤはスパイクに交換。また、駅からドライブウェイ入口までの距離も長いため、入之波温泉で前夜泊する計画を立てた。

2010年2月20日(晴れ)

交通量のやや多い国道をちんたら走る。大迫ダムから県道へ移り、入之波(しおのは)温泉へと向かう。こちらは交通量はほとんどない。この時期では休日であっても温泉客は少ないようだ。最後のトンネルを抜けると、予約していた民宿『なかひら』に到着する。宿泊客はやはり一人だ。

2010年2月21日(晴れ)

6時に起床、朝食を終えて6時30分に民宿を出る。伯母谷トンネル、栗の木トンネル、大獄トンネルは危険すぎるので旧道を通る。標高差はトンネルと同じで、車は通行止のため一台も通らないので、こちらを選択するに限る。一部小さな土砂崩れがあるが、自転車で通るには全く支障がない。スパイクタイヤがジャリジャリと空しい音をたてる。

国道169号の最高点、新伯母峯トンネルの手前で右手に分岐する道が大台ヶ原ドライブウェイである。ドライブウェイに入ってしばらくは、後方を振り返れば、白い頂を冠した大普賢岳が見上げるような角度で聳えている。

7:46 大台ヶ原ドライブウェイ入口

7:52 左の白い峰が大普賢岳(1780)

最初は狭くて暗い道が続き、やがて路面に積雪が現れはじめた。車の通った跡があるが、一般車は入れないはずなので、管理用か工事用の車輛だろう。それに交じって、ロードレーサーの細いタイヤ跡が続いている。行きと帰り両方の跡がついていて、おそらく昨日のものだろう。あの青年が再び来たのだろうか。

伯母峰峠はトイレと休憩所のある広場になっていた。その先は冬季閉鎖のゲートが設置されている。

8:01 ドライブウェイに入ると積雪が見られる

8:32 伯母峰峠ゲート

ここからはずっと、右手に景色が開けた立派な二車線の道路になり、路面の雪も北側の日影になる部分以外はほとんど融けていた。

途中に信号があり、ドライブウェイが閉鎖中であるにもかかわらず、作動している。そこから少し進んだところで土砂崩れによる片側通行区間があった。

気がつけば、標高1400mを過ぎたあたりで、ロードレーサーのタイヤ跡が見られなくなった。昨日は今日よりも雪が多かったはずなので、あきらめて引き返したのだろう。

9:10 後方は大普賢岳・山上ヶ岳

9:45 片側通行の信号

標高が上がれば雪の路面が続くようになり、車のタイヤ痕もずっと続いているのでアイスバーンの箇所も多い。スパイクタイヤが重宝した。積雪は平均して3センチ程度なので、持参したスパッツやスノーシューは全く不要であった。MTBを押して歩くようなところもほとんどなかった。

終点の駐車場まで来た。当然、車もなければ人の姿もない。施設は全て閉ざされていて、自販機も作動していない。

10:31 凍結路面

11:12 ドライブウェイ終点の駐車場

日出ヶ岳へ続く道を行く。この時期でも登る人がいるらしく、人の足跡が続いている。今回も小処温泉への林道の分岐のところに車が一台停まっていたので、閉鎖中はここからドライブウェイを歩いて往復している人が多いのだろう。

やがて山頂の展望台が見えてきた。その展望台のすぐ後ろ側に、一等三角点が設置されていた。よく晴れていて、今まで登ってきた大峰山脈の山々が全て一望できる。向きを変えれば伊勢湾がすぐ近くに見えたが、さすがに富士山や北アルプスまでは望めなかった。

11:51 日出ヶ岳へ続くハイキングコース

12:00 山頂の展望台

今回は時間がないので、大蛇ーへの周回コースは辿らず、来た道を戻る。あとは、雪の路面を爽快に下るのみだが、ドライブウェイの途中から脇道にそれて経ヶ峰のピークに立ち寄る。

こちらは全く人が踏み入れた形跡がなく、真新しい熊の足跡が続いていた。道路からわずかに離れた所であるが、深い森の雰囲気が漂っていて、大台ヶ原では見られなかった樹氷が発達している。

頂上直下は急坂で、枝を掴みながら登りきると、山頂の札と三角点が設置されたピークに達する。下りはなだらかな尾根に沿って行けば、再びドライブウェイに戻ってくる。

13:30 経ヶ峰の樹氷

13:31 大台ヶ原を振り返る

それからも長時間下り続けたので、結構寒かった。国道と合流するところにある店でシカ肉のラーメンを食して温まったが、そこからの国道の下り(最後はほぼ平坦)も延々と続いて長かった。

今回は雪が少なかったけれど、もしスノーシューの出番が必要なほど雪が残っていれば、自転車での往復は時間的にきつかっただろう。これも、運次第ということだ。

カシミール3D及びGPSトラックデータにより作成

【入之波温泉(6:30)〜大台ヶ原DW始点(7:45)〜伯母峰峠(8:30)〜小処温泉への林道分岐(9:25)〜大台ヶ原DW終点(11:07/11:17)〜日出ヶ岳(12:00/12:25)〜経ヶ峰(13:36)〜大台ヶ原DW始点(14:37)】

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