■押立山 MTB          ■自転車旅行記へ

2011年9月18日(晴)

湖東平野を宇曽川ダム方面に向けて走っていると、やがて前面に大きな山が迫ってくる。地形図上の無名峰、押立山である。

この山は里山ながら、何とも近寄り難い雰囲気を放っている。案内標識やよく踏まれた道などがないのはもちろん、複数ある林道の入口は全て、図のように厳重なゲートで閉ざされている。どう見ても単なる獣害対策用のためだけに設けられたフェンスではなく、不審者(我々薮山愛好家を含む)の侵入を拒んでいるかのような佇まいだ。

これを見て最初はどこを突破しようかと考えてしまったが、よく見るとヒモをほどけばフェンスの一部が開閉できるようになっている。中に入り、再びヒモでフェンスを閉ざして林道を奥へ進む。

未舗装林道を進むと、やがて「北坂本城址」という標識のある狭い登り口を見つける。実際には林道をそのまま終点まで進んでいけばp512を過ぎたあたりの尾根道へ合流できたようだが、そんなことは知らずに狭い登山道の方へと踏み入ってしまった。これがかなりの時間のロスになった。

道は倒木が多少あるものの大した薮ではない。ところが通る人がほとんどいないためか、おびただしい数のクモの巣が道をふさぐように連続して張られている。木の枝を拾って振り払うも、5mおきくらいに次々に現れるので、当然自転車はずっと担ぎっぱなし。周囲は樹木で暗いのでよく見えないし、気づけば顔にクモの巣がひっかかってしまうので、見えなくても枝を振り回しながら歩く。労力のほとんどをクモの巣払いに費やした。

途中から道があやふやになって、イバラの枝をつかみながら斜面を這い登り、ようやく押立山に着いた。山頂の様子は写真の通り。特にこれといって何もない。

下りは、山頂から東側へ向けて林道のような道が延びているので、これを利用すれば乗車率はほぼ100%。宇曽川ダムを経由して帰った。

今日一日で、数百のクモの巣を振り払った。自転車も糸だらけになった。

カシミール3Dにより作成
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