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●2013年3月24日(晴)

今年は雪解けがかなり早く、残雪を求めて滋賀県最北端の山、音波山へ向かった。木ノ本駅から余呉バスへ乗り継いだが、いつもの如く乗客は自分以外にはいなかった。運転手によると、例年よりも雪解けが一ヶ月早く、雪の量も1/3ほどしかないという。終点の中河内についたが、確かに残雪はほとんどない。

バスを降りてから、さらに国道365号を北上する。この道は北国街道で今庄方面へと抜ける道であるが、3月いっぱいまでは福井県側が冬期通行止めであり、県境にあるヨゴコーゲンもベルク余呉スキー場も既に営業していないため、除雪はされているものの交通量は皆無である。道路脇に除雪車が停車してある。右手に温泉施設のような建物があるが、既に廃墟のようにも見える。


国道365号からベルク余呉スキー場への入口分岐を少し入った所に閉鎖されたゲートがあり、その奥に除雪されていない林道が延びている。この林道を歩いて登り口を探したが見つからず、再びゲートまで戻る。すると、雪の積もった凍った川を横切ったところに登り口があるのを発見した(写真矢印)。

道は階段状になっていて、ほどほどに整備されている。雪は完全に融けていて歩きやすい。対してスキー場へ続く林道は雪が融け残っていて、歩けば相当時間がかかってしまっただろう。



福井との県境辺りから積雪が増してくる。気温がかなり高いので、雪の上は緩んでいて少々歩きにくい。音波山の手前までは送電線の巡視路が延びているため楽勝かと思っていたが、実際は木の枝やヤブが多く踏み跡もはっきりしない不鮮明な尾根だった(右写真)。



p741から、国道を挟んで反対側の余呉高原スキー場を見下ろす(左写真)。三日前に閉鎖されたばかりだが、今年は圧倒的に雪が少なかったことがよく分かる。ゲレンデの南斜面は全て雪が融けていたし、遠く南西方向に見える独立峰の野坂岳にもほとんど積雪はなかった。



その後も断続的に薮の道が続く(右写真)。

最初は、登り口から音波山、余裕があれば下谷山(p971)までを往復して帰ってくるつもりであったが、これだけ藪があると同じ道を戻ってくるのは嫌だなぁ、と考えるようになる。地形図ではp971から南方へ道が延びているので、いっそこれを使ってスルーした方が早いかも知れない。



電波塔の立つ三角点(p765)を過ぎると、尾根が送電線に沿うようになって視界が開けてきた。遠く美濃の方には金草山が見える。

太陽が高度を上げて日射もだいぶきつくなってきた。実は以前にサングラスを紛失しており、今回は持参していなかった。雪眼にこそならなかったものの、帰ってから約1〜2週間くらいは目のズキズキした痛みが治まらなかった。100円ショップの安物でも何でもいいから持参すべきであったと反省。



その後、県境尾根は鉄塔を最後に巡視路からは離れていく。

巡視路を離れてもしばらくはブナに囲われた緩やかな道で歩きやすかったが、やがて音波山に近づくにつれて再びヤブが出現する(右図)。ここでのヤブこぎは大したことないが、この強い日差しでサングラスがないのには本当に参った。



音波山に到着。思っていた通り展望はイマイチであるが、南方のみ開けていて妙理山と大黒山が正面に聳えている(左写真)。

これではあまりに物足りないので、更なる大展望を期待して東へと縦走を継続する。



今回のコースの見所は音波山を過ぎてからであり、素晴らしいブナの森の中を行く。ここまで来ると、もはや里山ではなく奥山へ来た感がある。



ブナ林に囲まれた勾配のほとんどない緩い尾根が続く。他の湖北の県境稜線で見られるような険しさや厳しさは全くなく、至って穏やかである。



下谷山への登りルートは地形が複雑で分かりづらく、GPSを駆使して方向を定めることになった。

そして山頂まで詰めると、それまでブナに覆われていた景色が一変し、下写真のような大展望を得る。



下谷山からの展望。
正面中央に上谷山とp1041。
左手に奥美濃の山々(金草山、笹ヶ峰、美濃俣丸、三周ヶ岳)。
右手に湖北の山々(横山岳、安蔵山、妙理山)。



まだまだ余力が残っているため、往復の予定を変更して南方へのスルーを開始。

県境の分水嶺を離れて残雪豊富なブナの中を行く。下谷山から南方尾根にかけてはスノーシューの足跡がうっすらと続いていた。自分もスノーシューを持参していたが、雪が締まっていてそれほど沈まなかったため装着はしていない。



そして次第に残雪が途切れ途切れになり、尾根上に薮が現れ出す。尾根上の藪が凄い所は、赤テープを探りながら薮の斜面をトラバースしなくてはいけない。

行きに比べて不安定なルートを辿り、やがて三等三角点(p818)に到達する。展望はなく、なだらかな台状のピークであった。

そこから先は急な下りであるが、踏み跡はさらに分かりにくくなる上に、自転車が薮にからまって大変である。気が付くと、ザックの後ろに括り付けていたスノーシューの片方がなくなっていた。もう半分諦めてしまったが、運良く10分ほど後戻りしたら見つけることができた。



後半は斜度を増して、激下りになる。一応、余呉トレイルとして整備されているが、とてもトレイルと呼べるような道ではない。尾根に沿って降りるのは大変危険なのでトレイルは斜面をジグザグに刻むようにつけられているが、けもの道以上に不鮮明であるためかなり慎重にルートを見極めないといけなかった。



赤テープのおかげで辛うじて道を外すことなく、林道まで下りてきた。

← 降りてきたところ。赤テープがなければ、ここがトレイルだとは絶対わからない。



最初は、高時川の流れに沿って林道を東に進んだが、林道は思った以上に積雪が残っており、除雪されている廃村の田戸へ辿り着くまでどのくらい時間がかかるか分からない。菅並方面へ抜けることは諦めて中河内方面へ戻ることにしたが、ちょうど下山したポイントを過ぎた辺りで登山帰りの夫婦と思しき二人組に会う。話をきくと、中河内に車を停めて、下谷山から更に上谷山方面へ至る稜線の途中までを往復してきたらしい。下谷山から続いていた足跡はこの二人組のものであり、ちょうど入れ違いになったわけだ。

長い雪上林道歩きの末に中河内まで戻り、そこから1時間で自転車を飛ばして余呉駅に着くと電車出発まで残り5分しかなく、輪行途中のまま車内に駆け込むこととなった。翌日からしばらく目の痛みがとれず。次回からはサングラスを必ず持参するようにしよう。



音波山GPSログ

【中河内(8:18)〜ベルク余呉分岐(8:35/8:42)〜p765(9:52)〜音波山(10:52)〜p907(11:37)〜下谷山(12:11/12:24)〜p873(13:15/13:20)〜p818(13:55/14:00)〜林道(15:17)〜中河内(16:05)〜余呉駅(17:05)】


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