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●2009年02月15日

暖冬が続いている。山頂付近に融け残りの雪がわずかに残っていただけで、この日も準備したアイゼンを使うことはなかった。

醒ヶ井養鱒場を過ぎると、舗装と未舗装が交互に現れる道になり、終点の登山口には8台の車が停まっていた。ナンバーは全て三重、愛知、大阪のものであり、意外にも滋賀や京都はなかった。登山口に入ってまもなく、人家の跡が残る榑ヶ畑の廃村を通っていく。さらに無人の山小屋を過ぎ、汗フキ峠に着く。峠を過ぎても緩やかな登山道が続くが、標高780mの見晴台を過ぎた辺りから足元が泥で滑りやすくなり、この雪解けでドロドロの道が山頂まで続く。標高900mを過ぎるとなだらかになってカルスト台地を一望するが、ほとんど雪がない。伊吹山でさえほぼ雪が見られず、その奥の金糞岳以北にしか冠雪は見られない。

経塚山山頂より伊吹山方面(タイヤドロドロ)

そして、経塚山(標高1040m)、霊仙山三角点(標高1084m)、最高地点(標高1098m)と三つのピークを渡り歩く。1098ピークでは、去年8月の剱岳サイクリングで2泊した早月小屋のスタッフの人と偶然再会する。

霊仙山(三角点)を振り返る

楽だったのは登りまで。1098ピークから続く南西尾根は、遠くから見ればなだらかなスロープ状でまるで乗って下れそうに見えるが、いざ近づいてみると愕然。カレンフェルトの荒々しく突き出た露岩が急斜面の尾根に沿って延々と続いている。踏み跡が不明瞭なザレ場に加え、やがて迷路のような灌木帯に突っ込んでいく。尾根道にはあちこちに福寿草が咲いていて早くも春を告げていたが、ずっと自転車を担ぎ通しで灌木には何度も行く手を遮られ、近江展望台まで予想外の苦しい長い道のりとなった。展望台で休憩しながら尾根を振り返ってみても、ほとんど標高が下がっていないことに溜め息が出る。

南西尾根

厳しい道はまだ続く。ここから笹峠に向けて急降下が始まる。少し前方が地面の下に隠れてしまうほどの急な斜面だ。左手で笹を掴みながら、場合によっては後ろ向きの状態で下る。当然、自転車は担ぎっぱなしである。

笹峠への急降下

こんな状態で標高差300mを下り、ひざがガクガクになる。一番辛かったのは水がなかったということ(水筒には熱いココアを入れてきていた)。笹峠からは枯葉に埋もれた道で乗車率は9割以上。途中で廃寺を通り過ぎ、やがて舗装路に出たところが今畑の廃村である。多賀町のこの辺りは廃村が多く点在しているが、自転車で30分も走れば彦根の市街地に辿り着いてしまうので不思議な感覚である。

急降下を振り返る
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