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●2009年3月15日

先週、途中撤退した三国岳。久多川を北上するルートを選び、深い雪に苦しみながら急斜面を這い上がっていったが、標高830m地点でギブアップ。地図で見ると最後のなだらかな国境尾根に取り付く寸前だったが、歩いているところはどう見ても登山道ではなく、雪の下に潜んでいる樹木に足を取られながら進むも、ついに一歩も前に出られなくなった。

前回撤退したところ

で、今回も懲りずに、朽木の針畑川沿いにある古屋登山口からアプローチを変えて再挑戦。登山口の林道始点から積雪がありMTBを押してゆく。簡易水道施設のある倉ヶ谷との出合で林道を離れてからは、トレースの欠片も見られず、もう何日もここを人が通っていないことが分かる。続く二俣の出合で、標識通り左側の谷筋を進むが、やがて登山道は雪に埋もれて前へ進めなくなる。仕方なく、登山道ではない右手の斜面を強引に登っていくことにした。積雪と落葉土の混じった滑りやすく手掛りの少ない急斜面。何度も滑り落ちながら四つん這いで登っていったが、尾根に取り付くまで1時間近くもかかった。果てしなく遠く長い標高差50mだった。

尾根道もほとんど雪で閉ざされており、赤テープや標識の類も一切なく、自然林がはりめぐっている中を千鳥状態で進んでいく。ところどころ落とし穴があったり滑りやすかったりするのだが、基本的にはつぼ足ラッセル。この日、6本爪アイゼンを持参していたが、結局、装着しなかった。林道の入口から2時間40分後に岩谷峠に到着(コースタイムでは1時間40分位)。かつてはこの県境尾根を越えて芦生へ下る道があったのだろうが、今では登り一方の峠である。

原生林の尾根を行く

峠を過ぎてからの県境尾根は、雪は深くなるものの勾配も緩やかになり若干歩きやすくなる。それでも部分的に、大岩を攀じ登ったり、ロープの張られた急登を通過しなければならない。雪庇が張り出しているところもある。尾根道はところどころ遠方の視界が開け、百里ヶ岳や比良方面が望める。

雪庇のあと

山頂に近づくにつれ、さらさらとした新雪が深く積もる斜面が広がる。木々の間から目指す山頂も見え隠れするようになる。

小ピークを2つ過ぎ、岩谷峠から1時間後に三国岳に到着する。一度失敗しているので達成感は倍である。山頂での展望は期待していたよりも良く、東側の蛇谷ヶ峰、武奈ヶ岳から蓬莱山までの稜線を眺めることができる。やはり、一際目立っているのは、この日も登山者が多いであろう武奈ヶ岳である。昼食を済ませ、下山道はできれば別の道へ降りようと考えていたけれど、ルートを探し出すのが困難と判断し、一番無難な来た道を引き戻すことにした。

帰り道も誰にも遭遇せず、静かな山行となった。今度は登りの時と逆で、尾根の末端から谷へ降りる道が不明瞭になる。50mの高低差を滑り落ちるように谷へと降りたが、自転車をかついだ体勢で尻餅をついたまま5mくらい滑落して、あわや谷底に転落という不要なスリルを味わった。明らかに登山道ではないような垂直に近い斜面を滑り降りて、二俣の出合のところに戻ってきた。そして再び長い林道歩きを終え、梅ノ木17時18分発の京都バスに何とか間に合い、輪行して帰った。

滑り降りてきた急斜面
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