■高室山 MTB ■自転車旅行記へ
●2011年1月30日(曇)
今年は雪が多く、湖北の山はとてつもない豪雪に見舞われている。滋賀県最北の集落、中河内では3.7mの積雪を記録した。こんな状態なので湖北の山は敬遠し、今回は多賀町の奥、山村と廃村に囲われた高室山に登ることにした。
登山口の佐目集落では30pの積雪。スノーシューを装着して神社の境内に入り、あとは手書きの案内矢印に従って尾根を進む。人ひとりが往復しただけのトレースがついている。登山口までは除雪された国道でアプローチも容易であるため、この時期でも登る人はいるようだ。
最初のピーク(佐目トンネル真上)に達すると南側の展望が開ける。トレースはそこで途切れていた。ここから先の行程は林道を含めて全て、壷足ラッセルとなる。 |
標高600mを超えるとようやくなだらかになってきて、深い雪に埋もれた林道と出合う。林道はそのまま上の方へと延びているようだ。高室山へ向かうには、右手の尾根の方を進む。 |
はっきりしない尾根を進む。最後は急登を登り切り、樹木の途絶えた頂上が見えてきた。 |
高室山山頂から(右写真)。 北側を見ると、一昨年登った霊仙山が見え(中央の白い峰)、その左手前には、昨年の同日に登った鍋尻山が見える。 反対側には、鈴鹿山脈最高峰の御池岳が雲の合間から不気味に光っている。 |
同じく山頂から琵琶湖と湖東平野を望む。 晴れているのは遠く平地部分だけであり、山間部一帯の上空は相変わらずダークグレーの雲に支配されている。 林道出合まで、もと来たトレースを引き返す。時刻は13:00。 |
そこからさらに自分のトレースを引き返して行けば、登山口の佐目まで僅か1時間ほどで下山できただろう。 ふと、去年の同日に通過した廃村の杉集落が気になり(日記)、雪深い林道を杉集落へ歩き出す。 しかし、去年との降雪量の差は写真で比較して分かるように相当なもので、バイクを肩に担いだ状態で2時間近くも壷足で歩き続けて、ようやく杉に到着(右写真)。屋根の上には1.5m程の雪が積もっていた。 さらに30分で杉峠。去年なら積雪は峠を境に切れていたので、同じ状態なら乗車して下れたはずだが、残念ながら峠の向こう側も積雪状況は全く変わらなかった。 |
さらに1時間半、歩き続ける。ようやく集落が見えてきて、除雪された道路に飛び出す。林道の出口には、反対側から立入禁止のバリケードが設置されていて、いくら車の轍を期待していても、あるはずがなかった。林道出口でスノーシューを外していると、集落の村人がびっくりしたようにこちらを見ていた。 8時間振りに雪から脱出。そこから南彦根駅まで自走。深い雪の中、3kmの登山道の急登と8kmの林道歩きが応えたサイクリングだった。 |
【佐目(8:30)〜古い鉄塔(9:40)〜p543(10:40)〜林道出合(11:50)〜高室山(12:30/12:50)〜林道出合(13:00)〜保月方面との分岐(14:20)〜杉峠(15:10)〜栗栖登山口(16:40)】
カシミール3Dにより作成 |