■丹波広域基幹林道 MTB その3          ■自転車旅行記へ


前回までの記録はこちら。 丹波広域基幹林道 MTB その1 (大布施~深見峠)  丹波広域基幹林道 MTB その2 (下山駅~神楽坂)


   

黄色は林道・車道、は山道を示す

●2015年4月12日(晴)


昨年、一昨年にそれぞれ丹波広域基幹林道の東側と西側を走ったが、今回は残りの区間の3峠2ピークを目指す。





10時に周山を出発して約1時間走り、丹波広域基幹林道への入口ゲートまでやってきた。
ゲートのわきをすり抜け少し進むと、深見トンネルの旧トンネルである『深見隧道』が廃隧道として残っている。
少し先を進んで見たが、不気味なほど真っ暗であり路面も悪いので引き返してきた。反対側の光が全く見えないので、内部で封鎖されているもようだ。
自分が大学サイクリング部の時分はまだ新しいトンネルがなかったので、すれすれに抜き去るトラックにビビりながらこの隧道を通って分水嶺を越えていたものだ。





林道に入り、最初の1.5km程は急な登り坂の舗装路であったが、以後は舗装路と未舗装路を繰り返す。未舗装路といっても、舗装の一歩手前の段階なので比較的走りやすい。
677ピークを東側に巻いたところの路側部に上へと延びる階段があった。この階段を登って行けば677ピークに到達し、西方向へ延びる尾根へと通じているようだ。西側に送電線が走っているので、その保守のために整備されているのだろう。





林道の西側の開けた場所には、工事中の林道が見下ろせた。どこへ続く道だろうか。本線からは多くの林道が分岐している。
ところで肝心の本線はいつ全線開通するのだろうか。事業開始から30年が過ぎており、当初は平成11年開通予定だったはずが今はもう平成27年である。これだけの大事業であるにもかかわらず、林業関係者以外はあまり活用しないためなのか地元ではあまり知られていない。


  


最初の目的地である滝ノ上(三等三角点635.55m▲脇谷)へは、林道の肩の部分に取り付きがある(上左の写真)。最初は林道工事保守用の青い境界ネットに沿って登り、途中から道のない斜面を這い上がると、ほどなくして到達する。展望も何もない。虫が寄ってくるのですぐに引き返す。


  


知谷峠は、林道の標識の立っている所から20mほど分け入った所にある。私製プレートが掲げられていて近くに熊捕獲用のオリが設置されていたが、古い峠道なるものは見当たらなかった。東西南北の四方から林道が交差している峠であり、昔の道はほぼ消失してしまった状態である。


  


二つめの三角点は滝の肩(三等三角点548.90m▲室谷)であり、東側の鞍部を林道が乗り越える場所から取り付く。やや不安定に見える切り通しの崖の上を歩いていくと、その奥は予想通りの少々薮っぽい尾根道である。一応、色褪せた『美山トレイル』のテープが所々にぶらさがっているが、トレイルと呼ぶにはかなり廃れており、ほとんど人が通ることはないだろう。三角点は、南西方向が伐採地になっているため少し開けており、青い境界ネットがピークから林道まで続いている。このネット沿いに急斜面を転がるようにして林道へ降りてきた。





林道から振り返ったところ。上の方は結構急である。

この後は原峠へ下り、これで丹波広域基幹林道上にある全ての峠とピークを踏んだことになり、このシリーズはこれで完結とした。
 全12山(湯槽山・井ノ口山・鍋谷山・ソトバ山・鴨瀬谷山・掛橋谷山・滝ノ上・滝ノ肩・釜糠・奥山・大岩山・空山)
 全12峠(ナベ谷峠・衣懸坂・ソトバ峠・コシキ峠・八丁峠・男鹿峠・深見峠・知谷峠・原峠・神楽坂・海老坂・鏡峠)

今回は林道開通直前(?)とあって、前回までと比べて路面状態も良く崩落箇所も全くなかった。そのわりには、自転車乗りを含めて誰一人として出くわすことはなかった。


    


佐々江から周山街道へ戻る途中で船越峠という峠を越えるが、その近くにある四等三角点(山名なし412.83m▲鳥谷)にも立ち寄ることにした。
取り付きは、上写真にある配水池のわきにある送電線巡視路を伝っていく。
急なプラ階段を登り、軽い藪をかきわけていくと、すぐ近くに鉄塔のある三角点に達した。どちらかといえばピークではなく尾根の途中である。
取り付きについては事前にGoogle Mapで確認できたので迷うことはなかった。いつの間にかこんな田舎の道にまでストリートビューの範囲が拡大していたとは…。





15時過ぎ、周山に戻ってくる。京北合同庁舎のバス停で足から取り外したスパッツをはたいていると、2㎜位の大きさのマダニがそこについているのを発見。
どこかの山で藪こぎをしている間にひっついてきたようだ。最後の四等三角点が一番可能性が高いが、今回は全て藪山だったのでどの山であってもおかしくはない。最近、マダニの被害がニュースで大きく取り上げられているのでさすがに気にせずにはいられず、つまみとって小石ですりつぶしておいた。
以前はもっとひどい藪山でタオルなどにマダニがひっついていても全く気にしなかったが、最近はヒルやブヨだけでなくマダニまで気にしながら山に入らなければいけなくなってしまった。

周山からは、満員の西日本JRバスで輪行して帰った。(さらに花見客で超満員&大渋滞となる仁和寺の手前で下車した。)

おわり

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