■小野村割岳・天狗峠 MTB          ■自転車旅行記へ

●2009年10月18日

今回は日帰りで、芦生研究林の境界にある小野村割岳〜天狗岳までを縦走することにした。京都府内においては、それぞれ標高が第8位、第9位の高峰である。なお、第6位のブナノキ峠(標高939m)、第7位の傘峠(標高935m)については、現在、単独登山や自転車持込みでの入林が禁止されている。


9:45、下之町バス停から右に分岐する道に入る。ここから小野村割岳へ向かっては、荒れた未舗装の林道が山頂近くまで続いている。勾配もやがて急になり、とても乗車したまま登れる道でなくなる。勾配が緩くなって少し下り坂に転じた所で林道は終点となり、そのまま登山道を15分も歩けば小野村割岳のピークに達する。


10:50、小野村割岳から右方向に進路を取る。巨大な伏条台杉、風雪に耐え切れずねじ曲がった木々、老杉に寄生する植物、土に還りつつある倒木など、原始的で幽玄的な光景が続く。全く手付かずの自然の姿は、踏み跡のはっきりした登山道では見られない光景である。

基本は尾根道であるが、標識や赤テープの類は一切なく、それなりにルートファインディングが必要。P951、P927等の尾根の分岐では特に迷い込まないように注意する。


P951付近(11:15)、P927(11:50)、P921(12:17)、三国岳との分岐(12:45)を経て、12:55に天狗峠に着く。周辺を探してみたが、山頂を示すプレートや独標・三角点の類いは一切見つからなかった。代わりに山頂にあったのは、巨大なクマの糞。直径40cm、高さ15cmはあろうか。排泄後、それほど時間は経過していないものと思われる。まだ近くに潜んでいるかもなどと考えたが、気にせず山頂で昼食とする。


13:45、帰りは一番楽な往路を引き戻すルートをとった。栗拾いに夢中になって二度ほど違う尾根へと迷いこんだが、GPSのおかげですぐに復帰できた。栗で腹を満たしながら、16:35に下之町に戻ってくる。

ところで、この天狗峠に今まで自転車で到達した連中はいるのだろうか。後日、ネットを漁っていて面白いページを発見。どうやらクラブの後輩と思われる学生が8年前にやっていたようである。

それがこのページ → 
『天狗峠の写真』

後輩といってもかなり年が離れているので面識はないが、着用している「逆境Tシャツ」で同じクラブと分かる。それにしても、ヨレシャツに短パン、サンダル姿でヤブ漕ぎとは常軌を逸している。若いから何でもありだったのだろう、羨ましい限りである。



↑カシミール3Dを使用して作成

 

inserted by FC2 system