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2010年11月14日(曇)

東光寺山から明神山、高野山へと続く尾根は、鈴鹿山脈中部の最西端に位置しているため湖東平野から良く眺めることができるが、際立った特徴のない地味な山塊である。集落から近いために発達していたであろう杣道も今では消え失せようとしているが、代わりに送電線の巡視路が張り巡らされるようになったため、これを利用して東光寺山のピークを周回することにした。

八日市駅から近江バスを使い、高野バス停まで輪行。巨大な電力施設を右手に眺めながら進むと、やがてジャバラのゲートが現れる。ゲートには「関係者以外立入禁止」とあるが、鍵はかけられていない。そのまま舗装路を進むと開閉所施設に行き当たったので、少し戻ると右手に林道入口を発見。高さ2mほどの獣除けのようなネットでふさがれているので自転車をくぐり抜けさせるのに難儀したが、よく見ると片側から外すことができる構造になっている。

未舗装の林道を進む。昭文社の地図で示される登山口のところまでやってきた。林道の脇に鉄塔が建っている場所であるが、鍵のかかったフェンスで広く囲われていて、その先に延びているであろう巡視路の方へは進めなさそうだ。ここから取りつくのは断念し、林道をさらに進む。やがて左手に送電線巡視路を発見。「登山口」と書かれた小さい立て札もある。あとはひたすら巡視路に沿って行くだけ。主尾根に上がるまでは、そこそこの急坂である。狩猟の銃声が1〜2分間隔おきくらいで響いているのが、やたら気になる。送電線により切り開かれている場所からの眺めは悪くないが、あいにくの黄砂で鈴鹿山脈も近江盆地も少々濁って見える。

登山口からわずか1時間で東光寺山の山頂に着く。展望は全くない狭い山頂だが、誰も来る気配がないので昼休憩とする。ここまでくれば銃声も遠くなりさほど気にならない。山頂は旧愛東町と旧永源寺町の町境にあり、この境界にも沿うような形で巡視路は三又となっている。休憩後、南東へ延びる尾根を下り始める。

しばらくは勾配がゆるやかで乗車して下れる。ところが、気がつけば町境尾根とは別の方向へ下ってしまった。間違えたと思って引き返してみたが、結局、町境の方に道はついておらず、ひとつ東側の尾根を下るのが正しく、再び町境の主尾根に合流することとなる。紛らわしい地形だ。

明神山のところで、巡視路は右に折れる。高野山三角点の方に向かっても細い踏み跡が続いており、やがて茨道になるらしいが、ここ最近は茨道に突入するまでの気合を持ち合わせていないので断念する。素直に右に折れて巡視路に沿って尾根を下っていく。地図では結構な急坂に見えるが、実際は作業道がジグザグについていて、労することなく林道の終点に降り立った。下るにつれて発砲音が再び大きく聞こえるようになっていたが、誤って撃たれることなく帰還できた。(自転車の乗車音、ブレーキ音、遠くから見た姿等、たまに獣と間違えられることがあるのでシャレにならん話である。)

【開閉所入口(9:50)〜登山口(10:08)〜東光寺山(11:10/11:42)〜p707(12:20)〜林道終点(13:07)】

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