■綿向山・竜王山     ■「自転車旅行記」にもどる

●2010年1月10日(曇り時々雪)

久々に鈴鹿でポピュラーな山に行ってきた。本当は湖北の山に行くことを計画していたが、このところの荒れた天気で、このエリアには近寄れそうもない。急きょ、樹氷もあり展望も文句なしの綿向山+竜王山に登ることにした。天気は今ひとつで頂上での展望は無かったが、3連休ということもあって、予想通り人が多かった。

まずアプローチに国道477号を走る。もう何年もの間、鈴鹿スカイラインが通行止めになっているので、交通量は少ない。この二つの山は国道からよく見える。綿向山は上の方が雲で覆われているが、どちらの山も白っぽくなっており期待が持てる。水木谷林道は、落石のため危険で車は通行禁止と看板が出ていたが、そのまま進む。標高500mを越えると一部未舗装になり、竜王山への登山口(標高540m)を過ぎてから路面に積雪が現れだした。四駆車の轍が続いていたので、そのまま奥の平橋付近まで乗車して進めた。

水木谷林道

奥の平橋で車の轍は終わっていたが、駐車してある車は一台もなかった。ここでの積雪は20pくらい。橋から少し進んだところに、林道右手に北参道の登山口がある。獣よけのフェンスの門を開けて中に入っていく。しっかりしたトレースはあるものの、歩く人は少ないようで、道も細々としている。薄暗い植林の急斜面をジグザグに登っていくと、やがて表参道の五合目と合流して様相が変わる。明るく開けた場所に立派な避難小屋、広く歩きやすい道、表参道から登って来る行列。おまけに乗車したまま登っていけそうな緩い坂道が続く。標高1000m近くになってようやく急勾配になる。足元が滑りやすくなり、ここで12本爪アイゼンを装着する。

頂上手前の急登

そして、あっという間に頂上についた。広々とした山頂に、目立つ山名標識、大きなケルン、霊山であることを示す鳥居や祠がある。展望に恵まれれば、ここから御嶽や北アルプスも見れるという。天候はあいにくで展望は全くなかったが、雪が舞っていて樹氷に囲まれ、白一色の幻想的な風景に十分満足した。(ちなみに、ここで御池岳と釈迦ヶ岳でも出会った人に三度出くわした。しかも三回とも山頂なので、すごい確率である。)

綿向山山頂にて

綿向山〜竜王山までは、人の少ない縦走路を楽しめた。縦走コースは難路であると注意を促す立看板があったが、深い積雪のおかげで転がり落ちていくように楽に下っていける。縦走路は小さなアップダウンを繰り返すが、雪の下はゴツゴツした岩が隠れているようで、さすがに表参道のように乗車して進めそうなところはない。

竜王山への縦走路

縦走路はp917で東に折れる。やがて、晴れていれば大展望が開けていそうな鉄塔の所まで来たが、依然として頭上は厚い雲に覆われている。目線より下の視界だけが晴れていて、琵琶湖の方までくっきりと見えた。

p842の鉄塔より

そこから竜王山へは、ほとんど登り返すことなしに辿りついた。展望のあまりきかない平凡なピークだ。北側に若干霞んで見えるのは、日本コバか。山頂らしき所には三角点はなく、少し西へ15mほど離れた場所の雪を掘り返すと、三等三角点が現れた。ここでアイゼンを外す。

下り道は、最初はプラスチックの滑りやすい階段だが、やがて一定勾配のジグザグの道となる。雪はほぼ溶けていたが、乗車して下るには切り返しが多く、半分ほどは押して下った。最後は、水木谷林道に降りてきて、そこからは来た道と同じルートで駅まで帰った。

「カシミール3D」及びGPSトラックデータにより作成

【日野駅(8:20)〜水木谷林道始点(9:35)〜奥の平橋(10:10)〜五合目避難小屋(11:00)〜綿向山山頂(11:50/12:05)〜p917(13:00/13:10)〜竜王山(14:00/14:15)〜林道登山口(14:35)】

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